国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時代に乗る鍵『脱皮』   えうや

人間は他の人間と自由に交わることができる。しかし、自由な人間関係の中で、ひとつ例外がある。それは、血縁関係、親子の関係である。しかし、現代は親子という関係が「問題」化してきた。なぜ親子が「問題」化してきたのか。変化する社会の中で親と子の経験が全く異質化してしまったという事実に注目したい。自分の子供は、将来じぶんと同じようになるだろう、と親は考え、子供も、親と同じようになりたい、と考えた。安定した関係はグラつき、親子の間には一種の緊張関係が生まれてゆく。僕は、自分なりに新しい親子関係をつくっていくべきだと思う。
 新しい親子関係をつくっていく事が良いと思う理由の一つ目は、新しい物に適応しないと時代についていけないからだ。昔からあるものの例として、辞書がある。辞書はいろいろな言葉が載っていて、とても便利だ。しかし、悪いところもある。辞書は重くて、持ち運びにとても不便だ。しかし、今では「電子辞書」という便利なものが出ている。電子辞書は、とても薄くて軽いから持ち運びに便利だ。それに、なんといっても多いもので50冊分の辞書が入っているという。よく使う「国語時辞典」、「漢和辞典」、「英和辞典」、「和英辞典」はもちろん、「手紙の書き方」、「ことわざ辞典」などふだん使わないものまで入っている。
 二つ目の理由として、良いものは自然と残っているからだ。少し違うかもしれないが、昔からあって現在見直されてきたものの一つとして、「蚊帳」がある。蚊帳は、泥棒や不審者の心配がなかったころ、夜寝るときに蚊帳をはって窓を開けっ放しにして寝ていた。風は通るが、蚊は通さないという良い物だ。しかし今では冷房や扇風機などがあるから、蚊帳など、トトロの世界でしか見たことがないという人もいる。僕もその一人だ。暑い夏、風はあるのに蚊が入ってくるから窓を開けられない。そんなときに、蚊帳をはって蚊が入らないようにする。地球温暖化も蚊も防げて、まさに一石二鳥だ。
 確かに、親が子に昔からのものをそのまま教えていては、前に言った通り時代についていけない。「脱皮しない蛇は滅びる」という言葉もある。時代の変化とともに、僕たち人間も『脱皮』していかなくてはいけないと思う。

   講評   tama

 健くん、こんにちは。暑い中、頑張って書いてくれましたね。
 第一段落の「自分の子供は」の前に「かつて伝統社会であったとき」と説明を入れると、よりわかりやすく完璧な要約になると思います。

【複数の意見一・二】 新しい親子関係をつくるべきだという理由を2つ書くことができました。健くんの考えるとおり、どちらの理由も納得できます。

【体験実例】「電子辞書」という便利なものができたおかげで、重くてかさばるものを持ち歩かずに済むようになりました。値段も辞書を何冊も買うより、かなりお得ですね。(^^) 古いものにこだわりすぎては、新しいもののよさを見落とすことになりかねません。そして古くてもよいものは、みんなの手で自然と守られて、残されているものが多いですね。「物」だけでなく、伝統や生活習慣などにも同じことが言えますね。

【ユーモア表現・名言の引用】 題名に名言の一部を引用しているのも、なかなかいいセンスです! 内容に合った名言を用いて、結びの意見へ導くことができました。

【是非の主題・反対意見への理解】 「確かに」のキーワードのあとに、反対意見を入れてみましょう。例えば「親の時代に学ぶことも多く、身近な年長者の意見は安心して聞くことができる」など。結びの一文はとてもよかったですよ。(^^)v


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