国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   育児と文化   グレープフルーツ

日本では子供が産まれると生活が変わるというが、それは世界に共通するものではないらしい。それぞれの国にはそれぞれの文化があり、育児というのもそれぞれの国によって違うやり方がある。子供が大切という思いは同じでも、国それぞれに大切にするやり方がある。子供が産まれた、という意識の程にも違いがあると思う。そしてそれぞれの文化圏の育て方で子供達は育ち、それぞれの社会へと反映されている。
日本では、主に子供が産まれた時、親戚達の中でも子供の存在は大きい。例えば、日本の夫婦は、子供ができるとお互いの事を「お父さん」や「お母さん」などで呼び合い、孫が生まれれば、「おじいさん」「おばあさん」とお互いを呼び合う。私自身は小さい頃、私の前で祖母が祖父のことを「おじいさん」と呼ぶのは祖父は私にとってみれば「おじいさん」であるからだと思っていたが最近祖母の家に泊まりに行った時、私のいない所でも(うちの家では扉が薄いのでどこの部屋にいてもそれぞれの部屋での会話がまる聞こえなのだ)「おじいさん」と呼んでいたので驚いた。不思議だなぁ、と思ってしまった。おばあちゃんとおじいちゃんがお互いを本名で呼び合うのもおかしいけど…。それに私が小さい頃は、親戚の人達にかわいがってもらった記憶がたくさんある。夜中何回も夜泣きして、親を困らせたという話も散々聞いている。私が産まれてからあまり外出できなくなったという愚痴も聞く。しかし、逆に考えてみれば、それは私が親や親戚の人達にちゃんと幼い子供として認識され、世話されていたわけであり、とても幸せなことだと思うのだ。
逆に、フランスでは、子供の育て方が日本とは180度違う。子供が夜泣きすれば、他の部屋で寝かせ、日本のように家族川の字で寝るということも少ない。赤ちゃんことばも、日本では赤ちゃんに対しては赤ちゃんことば、というある種の日本文化においての常識になりかけているが、フランスではほとんど聞かれないらしい。このように、日本とフランスではしつけの仕方が大変異なる。しかし、逆の方向から考えてみれば、フランスの子供の育て方もやはり愛情だと思う。表現の仕方が日本と違うだけなのだ。例えば、泣いている子供を一人にさせるのは、泣き止むということを覚えさせるためであり、赤ちゃんことばを使わないのも、いつかは大人にならなければいけないということをちゃんと理解させるためだと思う。日本と育て方とは違っても子供を愛す気持ちは同じなのだ。
確かに子供のことばかりでは親も疲れるが、親は子供をちゃんとしつけしてあげなければいけないのだ。日本の育てかたかフランスの育て方、どちらがいいかという問題ではなく、大事なことは子供を理解して、愛してあげることなのだ。私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある、という名言もあるように、子供に対しての愛情を持てば持つほど、その子供は立派な大人に育ち、それがそれぞれの文化の社会へと反映される。

   講評   takeko


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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