創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
レンタルの意味 はる
(第一段落 要約)
現代技術は、とりあえず人間にとって有用でない自然資源を抽出し精練し、そして加工して有用なものに変化させることをその中心としている。豊かさは、このような生産技術によって支えられる。工業製品を使用するのは、それに潜在する機能を発現させ享受することが本当の目的である。また、豊富な製品を所有しそれに囲まれて暮らすというのは、それ自体は目的でなく、それらから発現してくる豊富な機能を享受するのが目的であるのだ。私は、物の所有にとらわれずレンタルの考え方で生きていきたい。
(第二段落 方法1と実例)
そのための方法としては第一に、物を持つことだけに価値をおかないことだ。部屋を見渡すと、「これ、本当に必要?」と首を傾げたく
なる物がいくつかある。また、そういう物に限って場所を取るのだ。その一つが『雑誌』。重く、値段が高く、またなにより大きいので月一で買ってゆくとしまう場所さえなくなり、挙句の果てには机の上にゴミのように溜まってゆくのだ。このように、「持っていることに意義がある」というようなものが、私達の周りには結構存在する。
(第三段落 二つ目の方法と実例)
また第二の方法としては、レンタルのしやすい社会の仕組みを整備していくことだ。今や、私達の価値観はライフスタイルの変化で変わっていく時代となった。だからこそ、その時々に必要な機能を買うという方法がぴったりだ。物を売るというより、その機能を売買するような仕組みをつくってゆくことが望まれる時代だ。
(第四段落 反対理解と名言の引用)
確かに、自分をとりまく人々との関係、信頼といったものまでレンタルすることはできない。しかし、『限られた人生で、大事なことは、「何をするか:ではなく「何をしないか」である。』という名言もあるように、私は物の所有のみにこだわらず、自分に必要な物を機能としてレンタルして必要充分という生き方をしていきたい。
講評 tama
【複数の方法一・二】 物の所有にとらわれずレンタルの考え方を重視する方法を二つの方法を挙げることができました。
【体験実例】 雑誌などは買い始めると、つい習慣のように買い続けてしまうことがあります。特に読みたいものでなくても、「全部揃っている」ということだけにこだわり、そのものの価値はあまり意識されない場合もありますね。溜まった挙句、結局全部とっておくことはできずにゴミとなる…もったいないですね。(^_^;) ビデオやDVD、CDのように雑誌も簡単にレンタルできると、かなりのコスト削減と、資源の無駄遣いをなくすことができそうです。最近は一時的にしか使わないものや、めったに着ない洋服(着物)などもレンタル化が進んでいるようですので、利用しない手はないですね。
【ユーモア表現・名言の引用】 本当に必要なものは何なのかを見極めるためには、欲しいものを選んで買うということより、必要なもの以外は持たないという意味で名言を選んだのですね。意見にぴったりです。
【生き方の主題・反対意見への理解】 人間関係のように目に見えないものは大切につなぎとめておく必要がありますが、無駄な投資をしないことは資源を大切にすることにもつながります。日本でも昔の偉い僧侶などは、物をもつことにこだわらず、質素な生活をしていましたし、イギリスなどでは物を持たない生活がよいとされ、お金持ちほど部屋に少ないのだとか。物の所有にこだわらず、心の充足を重視した生き方をしたいですね。
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