国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   レンタル上手   ルル

何といっても現代技術を特徴づけるのは豊富な工業製品であろう。物価が下がり、いろいろなものが低価格で買うことが出来るようになった今、私たちは「持つ」ということにおおきな執着心を持っているのではないだろうか。しかし、家に使っていないラジオはないだろうか、着たことのない服がないだろうか。私たちはもっと、物を大切にし、「レンタリ」を活用しながら生きていくべきなのではないだろうか。
そのための方法としては第一に、「物を所有する事がいい」という価値観を変えるということだ。私が以前テレビを見ていたときにブランド物を身にまとった、いかにも「お金持ち」という雰囲気の女性が出演していたが、実際その女性の自宅へ行ってみると、普通のアパートなのである。あんなにもたくさんの宝石や高価なドレスを身にまとっていたのに…と思ったが、実はそれらはすべて友人からの「レンタル」だったそうなのだ。そのことを聴いたとき、私はその女性のことを「かっこ悪い」と思った。なぜかというと、レンタルしていたからだ。このように、レンタルにはなんとなく「お金がない」というイメージが付きまとう。しかしすべてのレンタルがかっこ悪く感じる分けではない。例えば「図書館」。図書館で本を「レンタル」している人をみて、果たしてかっこ悪いと思うだろうか。私は「頭よさそう!!」と逆に感心すると思う。つまり、レンタルというのには別におかねがない、とかそういう価値観をすてて、「地球のため」と思えばとても良いことなのではないだろうか。
第二の方法としては、環境を整えることだ。「さあ、レンタルしよう!」と思っても、レンタルショップがなくては話しにならない。もしあったとしても自分の求めるものがい、もしくは買ったほうが安上がりだ、ということになれば「やっぱり買うほうが良いじゃん!」と思ってしまう。そんなことではますますレンタルの影が薄くなってしまう(笑)つまり、私たち消費者にとって良いといえる環境でなければレンタルというのはポピュラーなものにならないのではないか。ものが溢れかえり、まだ使えるものさえもゴミと化している…そんな現状を変えるためにも私はレンタルショップがもっと増えるべきだと考えるのだ。
人間関係をレンタルする事は出来ない。確かにその通りだ。しかし、「物」はレンタルする事が出来る。最近100円ショップが普及しているが、レンタルショップもあれぐらいの品揃えがあるべきではないか。「買う」ということに執着を持つ我々にとって100円で物が買えるということはとても魅力的なことであり、ついつい余計なものまで買ってしまう。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」という名言もあるように、私たちの身の回りには使われていないもの…「死んでいるもの」がたくさんあるのではないか。だから私たちは今まで以上に物を大切にし、レンタルへの関心を深めつつ生きていくべきなのではないか。

   講評   nara

 資本主義経済は、売買が回転し続けないと活力を失う。売買の回転のために、新商品の開発をし、買い替えを促し、……ということが当たり前のように行われてきた。資源・環境などさまざまな面から、このシステムを見直す時期が来たのかもしれないね。「なぜ、今、レンタルについて考えるのか」という背景・状況の説明をもう少し加えてもよさそう。
 第1方法:正直に「レンタルなんてかっこ悪い」と思った自分を認めたのがいい。実は、そこを素通りして・隠しては、意識を変えることなどできないものね。
 所有するのは、長い期間の使用実態がある(もしくは、想定される)からと考えると、「買うか・レンタルするか」の一つの基準が見えてきそう。問題なのは、ルルちゃんも指摘したように、使用実態がなかったり、短期間で捨ててしまったりという、本来的な所有から離れていることだ。レンタルをした上で、所有したいと思うものに出会うこともあるわけだから、レンタルそのものがかっこ悪いわけではないね。
 第2理由:これはぜひ実現してほしいな。レンタルの持っているイメージがあまりよくないのは、実際の店に並んでいる品物の品質の悪さにもよるだろうね。レンタルに関して、規制緩和や助成などが実施されると、店舗も充実しそう。インターネットなどの活用も考えられそうだね。
 100円ショップくらいの品揃えと手軽さがあれば、確かにレンタルも普及しそう。この対比題材はわかりやすいね。名言の使い方もいい。昔はよく「タンスのこやし」などという言い方もしていたけれど、死蔵品があちこちにありそうだ。使ってこそ生きる物、その使う人の間口を広げるのがレンタルなのかもね。
 4週目(清書扱い)で送信してあったけれど、3週目の課題だったので、こちらで訂正しておいたよ。

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