国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物の役割を考える   りんこ

 ら抜き言葉をめぐる落差と断絶自体が、国語問題の現状を反映していると見ることも出来る。まず、世代間の断絶が背景にある。若者の造語に旧世代はついて行けない。同世代にしか通用しない隠語がまかり通っている。もともと地域による違いもある。ら抜き言葉が頻繁に使われている地域もある。共通語の基準を盾に認知しかねると断じられることに対する反発もあろう。根本には、言語観の違いも横たわっている。そもそも言葉は変化して行く物、流れに任せれば自然に到達されるだろうと言う考え方に対して、美しい言語が文化の基礎であり、何らかの規範でもって維持して行く必要がある、との考え方もある。
 私は、物が時代によって変化するのは良いと思う。例えば、昔はパソコンという便利な道具が無かったから何か伝えたい物がある時は手紙や電報を書かなくてはいけなかった。しかし近年、暑中御見舞や年賀状をメールで送る人が増えている。それは、メールのほうが早く物事を伝えることが出来るし、規定が無いので限られたスペースで書かなくても良いからだ。また、洗濯は洗濯機が発明されたので、川に行って洗濯板を使って洗濯をしなくても良いようになったのだ。このように、変化して行くとどんどん便利な物になる。だから、時代によって変化することは良いことである。
 しかし、変化のない昔ながらの美しさも必要だと思う。またメールと手紙で例えると、手紙だと心がこもるので多少時間は掛かるが、受け取った相手が良い気分になる。それに、封筒や便箋に色々な種類があるので楽しくなる。メールもいいが、手紙にも昔ながらの美しさと言う物があるのだ。
 確かに、物が時代によって変化するのは良いと思うし、変化の無い昔ながらの美しさも必要だと思う。しかし、最も大切なのは「出来あがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えて行くことが、真に規則を生かす道である」という言葉のように役割を考えて使うことだと思う。(総合化)

   講評   huzi

 講評が遅くなってごめんなさい! あっという間に送っていてくれてたのにね。
 さて、らぬき言葉が長文で取り上げられていますが、最近は「らぬき」を不自然に思う人も少なくなってきたのか、テレビなどではひんぱんに使われているのを耳にします。響きは美しくないけれど、字数が減るので発音はラク?
  【複数の意見】は、言葉にこだわらず大きな視点から書いたね。言葉という限られた範囲で論じようとすると、今回のように結論の難しい問題は意見を進めにくいですが、変化のよさ・変化しないことのよさというふうに、テーマを広げることで展開が楽になるでしょう。
 【体験実例】には、便利な機械のよさと手を書けることのよさを対比的に示せたね。そういえば最近、手紙や葉書を書かなくなったなあ。莉絵子ちゃんはどうですか?
  【総合化】は、ものの役割を考えるという別の次元に答えを求めたね。これが「使い分け」となってしまうと、総合化にはならないのですが、「役割を考える」という積極的な解決方法を大きく示すことが出来たので、◎。言葉は、人に意思を伝える道具。その場にふさわしい役割を考え、しっかりと使っていきたいですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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