国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   錬金術   いろす

 「足が痛くなってきたぞ。」(書き出しの工夫)
私は、後ろで少しばかりしかめっ面をした。ここ最近、トーシューズをはくとすぐにこれである。
 初めてトーシューズをはいたときどんなに喜んだか、今でも昨日のようにはっきりと覚えている。というのも、バレエを始めたときから私は、ずっとトーシューズをはいて踊ることをずっと夢見てきたのだ。 あれから、約三年が過ぎた。私がやっているバレエは、クラスがジュニアクラスとクラシックバレエのクラスの二つに大きく分かれている。ちなみに、クラシックバレエに私は三年生の時に進級した。そして、四年生にトーシューズをはいた。そのころ、尊敬すべき先輩が何人もいた。
 しかし、今となっては中学一年生が最上級生である。そして、六年生の私にはその最上級せいの中学一年生の方が一人の先輩になってしまった。したがって、私がちょうど中学一年生になるころの五月。二年に一度もバレエの発表会になる。さて、ここで浮上する問題が、チェスで言えばポーンしかいないことだ。(ポーンとは歩くという意味で、弱い)つまり、強い駒がいないのである。ソロをやるのが中学一年生一人だけとは話にならない。そこで、私たち六年生がソロをやれるかもしれないというのである。実際、そんなうまく話が進むとは思えないが、ソロをやれるかも!と思うとそのようなリスクをおもわず忘れてしまうのである。
 さて、トーシューズとはいかにもいい響きであるがこれは痛みを伴う。トーシューズでバレエを踊るとき、トーシューズのつま先でたつ。まぁ、そのままのさらけ出しで踊るのも十分痛いが、トーシューズの先端は恐ろしく固いのである。私は、このごろバレエをやすみがちで、三年かんトーシューズをはいて培ってきた、強固な皮がだんだんやわらかくなってきているのか、このごろよくまめができてつぶれることが多かった。
 先生は、私たち六年生(といっても私を含めて三人だが。)に難しいわざを教え始めたのだが、それはとても足に負担がかかるもので、正直言ってかなりつらい。だが、やっと安定した踊りができるようになった今はやめたくなかった。
 私は、昔よくバレリーナになりたいと考えたことがあった。もちろん、そのような考えはまだ心の片隅にあるのだが、トーシューズをはいて踊るようになったからわかる。バレリーナはいわば水を泳ぐ白鳥といっても過言ではないだろう。バレリーナは、一足五千円のトーシューズをわずか一日ではきつぶすのだそうだ。そうとなると、当然練習量も半端じゃないしそれはおろか、足はとんでもなくぼろぼろ担ってしまう。まさに白鳥ではないか。水から上は優雅といえども水の中は、あしがせわしなく動いている。(まるで)(ユーモア表現)
 だから、私の足もバレリーナとはくらべようがないが一応ぼろぼろである。足がひどく痛むからトーシューズをぬいでみたら、タイツが血にそまっているって言うのはもうしょっちゅうで慣れっこである。(体験実例)
 人は何かを得るためには、代価にえたものとおなじ価値のものがいる。このような決まりを、人は等価交換というのだろう。いわゆる、錬金術のようなものだ。

   講評   miri


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