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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   家族のいない生活   くろーばー

 「ほら、もう7時よ!学校行かないの?」
母は寝起きの悪い私を起こすのが日課。(そうなのかは分からない)
私の家は、私に甘すぎる父と怒ると怖い母と変な私(?)の3人家族だ。みんな個性的なのだが、母は怒ると怖くていつもは優しい。父は甘すぎて母があきれるほどだ。
 つい最近のことだ。私が怒られていたときに、電話が鳴った。私は『ふう。』と思ったが、母の声の変わり様にびっくりした。怒っているときは超怖い声なのに、受話器を取ったとたんに、
「はい、もしもし」
と言う通常より(?)張り切った声だったのだ。電話が終わるとまたもとの声に戻ってしまった。なんだかもう1人の母がいて、中身だけ入れ替わっている様だった。私は『あーあ。』と思ったが、(笑)どうしてこんなに変わってしまうのか。聞きたかったけど、怒っていて聞けなかった。やはりほかの人には何事も無いように振舞わなければいけないのだろう。
 前にもこんなことがあった。その日は父も母も居なくて祖父と祖母と一緒に過ごしていた。聞きたい事もすぐには聞けないし、その時はまだ幼くていつも母がすんなりとやっている事もできない。祖父母も私の家には慣れていないし、とても慌てた。基本的な生活すら苦労した。それほど母がやってくれたり、手伝ってくれたりしたからだろう。確かにのんびりできてうれしかったが、その分やら無くてはいけない事がたくさんあった。例えば家事。通常やっていない私にとっては、掃除も大変、洗濯も大変、おまけにキッチンにはとどかないし、とても苦労した。そのとき初めて、母がいない生活の不自由さと、母の苦労を感じた。(今頃?)
 人間にとって家族とは、欠かす事のできないもののように思う。もし父・母がいない生活を想像してみたとすれば、それは大変苦労するものと化しているだろう。家族がいるから毎日が楽しい、と言う人もいる。家族がいない人たちも、家族がいればなぁ、と思うことが1回はあるだろう。もしも人に家族がいない生活を求められたとしたら———?想像をはるかに超えた、不可思議な世界が広がっていたはずだ。

   講評   yoo

 くろーばーさん、こんにちは。暑い日が続きますが元気に過ごしているかな? くろーばーさんの家族について、上手に書くことができたね。来週は「休み宿題」です。電話指導はありませんが、作文は書けたら送ってください。書き方がわかりにくいようでしたら、教室にお電話して指導を受けることもできます。がんばってみてね。

<第一段落> 
 書き出しの工夫……お母さんの日課(?)の会話文からうまく書き出す工夫ができました。くろーばーさんの家族の特徴をさりげなくきちんと教えてくれましたね。
<第二段落>
 体験実例……お母さんの性格がよく表われた実例を示せました。日常の様子がよくわかる楽しい話ですよ。
 ユーモア表現……お母さんの豹変ぶりに半ばあきれているくろーばーさんの様子がおもしろいです。自分のことを言われているみたいでちょっとドキッとしたけれど?! お母さんの態度はとてもよくわかるなあ。(笑)
<第三段落>
 前の話……いなくなっては初めてお母さんの大変さがわかったというよい実例を表せました。
<第四段落>
 一般化……「人間にとって家族とは」という一般化のキーワードをしっかり使えたね。くろーばーさんは、「一般化の主題」の書き方がとても上手です。感心しましたよ。今回もたいへんよくできました。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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