国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   イタイ イタイ★   MIFFY★

 私の今住んでいるオランダの家はとても急なぐるりとまわった形をしている階段がある、そしてその家は二階建てだ。その階段は、下はじゅうたんなので、転んでもそんなに痛くはない。この話は、私が小学一年生のときにおきたものだ。ある日、お母さんが階段をおりていた。私はそのときにとても急いでいたので、お母さんに思いっきり飛び乗った。すると、お母さんは「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」とものすごい声を上げて下の回へと私とお母さんで落っこちていった。私もその瞬間びっくりして、2・3分の間意識不明となって階段の下で、ねっころがっていた。
 私が覚えていることは、私は小学一年生のとき誰かがいないと二階にいけなかった。そこでお母さんがついてきてくれたが、お母さんは下におりていたので飛びおりてお母さんに飛び乗り、お母さんが悲鳴をあげた・・・。 そして、まるで眠っているような気分になった。それで目をあけた・・・。
 私はお母さんにどのような感じでどのような様子だったか聞いてみたら、お母さんは、もう一生あんな思いはしたくないといっていた。お母さんは私にカンカンに怒った。その後・・・。私は人が階段を使っているときに使わないことにした。
 とても痛かった思い出だけれども気をつけることなく、スキップしたり、はしったり、飛びおりたり、ぶらさがったりしています。階段はそのことを覚えているのかな???私はその後、階段ととても仲良くなった。階段は私の友達♪♪♪♪♪♪♪♪

   講評   nakahi

礼菜ちゃん、痛かった思い出を作文に書きながら、そのときの痛みを思い出したりはしなかったかな?先生は礼菜ちゃんの作文を読みながら、まるで礼菜ちゃんのお母さんになったような気持ちになりましたよ。痛かった〜(笑)

さて、今日はテクニカルなことをいくつか注意事項として書きますね。

“私の今住んでいるオランダの家はとても急なぐるりとまわった形をしている階段がある、そしてその家は二階建てだ。”
こういった場合、「そして」の後の文のほうが強調される傾向(けいこう)になります。強調したいことは、家が二階建てだということかな?むしろ、急なぐるりとまわった形をしている階段(らせん階段といいます)のことを強調したいんだよね。
だから、“私の今住んでいるオランダの家二階建てで、(そして)とても急なぐるりとまわった形をしている階段がある”と書いたほうが、何がいいたいのかよく分かります。

“その階段は、下はじゅうたんなので、転んでもそんなに痛くはない。この話は、私が小学一年生のときにおきたものだ。”

「この話」以降は話がかわるので、段落を変えましょう。でも、第一段落もきれいにまとめたいので、
「(前略)その階段は、下はじゅうたんなので、転んでもそんなに痛くはないはずなのだが、私は一度痛い思いをしたことがある。
 この話は、私が小学一年生のときにおきたものだ。(以下略)」


2・3分→2〜3分

“私が覚えていることは、私は小学一年生のとき誰かがいないと二階にいけなかった。”

「〜ことは」を主語にすると、結構まとめ方が難しくなるから「〜のは、〜ということだった」というふうにしましょう。例えば「私が覚えていたのは、私は小学一年生のとき誰かがいないと二階にいけなかったということである」とかね。

そこでお母さんがついてきてくれたが、お母さんは下におりていたので
→(前後文脈がわかりにくいので)そこでお母さんがついてきてくれたが、用事が終ったお母さんは下におりようとしていた。

飛びおりてお母さんに飛び乗り→そこで私は飛び降りてお母さんに飛び乗り、

“飛びおりてお母さんに飛び乗り、お母さんが悲鳴をあげた・・・。 そして、まるで眠っているような気分になった。それで目をあけた・・・。”

この部分はいいですよ。なんだか記憶の切れ端をつないでいるような描写です。

 “とても痛かった思い出だけれども気をつけることなく、スキップしたり、はしったり、飛びおりたり、ぶらさがったりしています。階段はそのことを覚えているのかな???私はその後、階段ととても仲良くなった。階段は私の友達♪♪♪♪♪♪♪♪”

最終段落は「後日談」としてまとめようとしたのね。だったら、「とても痛かった思い出だけれども、今はもうすっかり忘れてしまい、気をつけることなく…」など、後日談っぽい書き方をしましょうね。

お母さんに聞いた話を第三段落目に書いたのはとてもよかったですよ。

一度書いたものを、読み手として読み直すことは大事だから、忘れないようにネ。

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