国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日174 合計6070
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「先入観」は友達なくす・・・   ミディ

 花屋には、開きすぎの花・花びらに茶色の部分がある花・穴が開いている花など色々置いてある。なのに人は先入観を持って描き始めるといくら見慣れた花でもだいたいこの様な形だな、と花の表情を忘れて絵描いてしまう。これと同様私たちは人間の性格も見た目で判断してしまうので
「彼はああいう性格なのだ」
と決め付けてしまう。日に日に変わる表情を持つ物の絵を描く時その物体の表情を忘れて描く、その人物の特徴を見た感じで決め付ける、これは全く間違っていると思う。(要約)
 と、言われたってほとんどの人々は噂等に惑わされて相手の性格を判断してしまう。私だってその中の一人だ。クラス変えをして新たに友達になった人の性格はまだ知らなかった頃、メガネをかけた男子の隣の席になった。平凡そうな顔をしていて別にどうでもない男だと思っていた。ところが、「どうでもない」を越えてとんでもない事を繰り広げる奴だったのだ。給食であんかけ焼きそばが出た日、乾燥して固まっている焼きそばをストローでつぶしあんの中へぶっ掛けたり、図工で使ったお花紙を水で濡らし小さく丸めたのを食べたりと奇想天外な事ばかりしている。ところがそんな不思議な人にもすごい所があった。その人はものすごく頭が良い、学年で一,二番というほどのすごさだ。噂によるとその人が通っている進学塾の中で全国でもトップクラスほどらしい。まるでその人は二人分の性格を持っているようだ。そんな人が隣にいると私はものすごく馬鹿星人の様に思える。(ユーモア)
 その様な人は男子だけかと思っていたけれどなんと女子でもその様な人がいたのだ。その女はまさに東京大学目標って言う顔をしている。しかも彼女の父は大学の教授、母は薬剤師とスーパー親子の娘であり、もちろん進学塾でもかなり才能はある。まさに完全無欠と言っても良いほどだ。学校ではいつも一人で物静かに難しい本を読み、真剣に授業に取り組んでいる。テストはほぼ満点でプリントも早く終えて悩んでいる生徒に教えている。ところが、始業式からまもなく経った頃私と親友とその例の人が同じ班になった。私の親友はその彼女の事を変人だと思っているらしい。何故か聞いてみたら
「一緒に付き合ってみれば分かるよ」
と言われた。という事でその人を知る為に休み時間観察してみた。すると、読書をしていないと思って見ていたらノートや教科書に落書きしているではないか。驚きのあまり
「何描いているの?」
と思わず聞いてしまった。すると
「ただの落書きだよ」
と答えられた。私は、
「親友の言ったとおりだ」
と思った。馬鹿な自分さえ落書きなんてしないのに、天才女子が落書きするとはこの世は全く不思議だと私は彼女を観察して分かった。
 人の性格を先入観を持って伝えるとその人の本性は伝わらなくて見た目だけの性格が伝わってしまう。なのに人は先入観を持って性格を決め付けてしまう。そしてその相手と触れ合わない限りその人の印象を悪くしてしまう。このような事から噂だけで決め付けてはいけないという事は絶対正しいと言える。だから、どんな噂があろうとその人と言葉を交し合うと良いだろう。もしかしたら相手は自分と気が合うパートナーになるかもしれないから…。(書き出しの工夫)

   講評   onopi

 第一段落の要約よくできました。第二・第三段落でクラスメートの意外な面を発見したことについて書くことができました。あなたの持っていた頭がよい人についてのイメージを壊すような出来事だったのですね。そこから第四段落で人は先入観をもって見るべきではないという結論に結びつけることができました。第二・第三段落は実例としてよいものがあげられていると思います。驚いた気持ちはよく伝わってきます。題名にもあるようにそこからあなたが彼らについて、さらにどういうふうに考えたのかというところをもう少し説明してから第四段落につなげると最後の結論が説得力を増す気がします。(例:①頭がいい人がすべてのことについて完璧なのではない。以外に私たちと同じようなところもあるのだ。②頭がよい人が常によい行いをするとはかぎらない。むしろ私たちのほうがきちんとやっている。など)第四段落で先入観についての自分の意見をしっかりまとめられました。よく書けています。書き出しの結びとしてもいい出来です。
    

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)