国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   完成への道を   

『人の話ちゃんと聞く。』
私の幼稚園の先生は、よくこの言葉を口にしていた。何をするにしても先生や親、とにかく周りの人の話をちゃんと聞いてから行動するようにいわれた。今でもこの言葉はよく聞く。たしかに、『人の話を聞くこと』とくに
『他人の情報を利用すること』は大切だと思う。例えば、小さい子。特によくこれらのことを教われていた幼稚園生。この時期はまだほとんど『気配り』ができていないので先生や親の意見を聞いて行動をしていた。折り紙でツルをおるにしても先生から『ここをまげていきます』 という情報を利用(聞いて)ツルを完成したりしていた。もしなにも先生や親からアドバイス(情報)を教えてもらえていなかったりするとツルという形もやり方も知らず完成することができなかったかもしれない。今では、自分で調べたりと手段があるが小さい子の手段は『人に聞くこと』が大半だろう。つまり、私たちは情報で行動をしていた。いいかえれば、情報があってこそ行動ができた、とも言えよう。なにかを作り上げたりするとき他人の情報を聞き入れたりとうまく利用すると自分が想像していた以上にいいものが仕上がるかもしれない。
だが、人の情報で行動するだけでなくて、自分の経験から得た知恵を生かすことも大切である。人は一人ひとり違った価値観をもっている。だから、意見を聞くことも大切だが自分の価値観を信じて行動していくことも大切なのである。自分の作品なのに先生からこういわれたからといってすべてそのとおりにしていくと、その作品は先生の作品になってしまう。これではその作品だってつまらなく自分が満足いくものではなくなってしまうだろう。
だが、もっとも大切なのは他人の情報だけで行動したり、自分の意志を貫ききとおすのではない。『理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害である。』という言葉があるようにその方法をうまく利用していくことが大切である。
最終的にはどんなやり方でも作品は完成する。しかし、ただかたよった意見で作るのと、さまざまな意見を取り入れて完成させるのでは全く違うものに見える。さらに、自分でうまく意見を料理することによってその作品への愛着度だって変えられるのだ。

   講評   mako

 大きくなってからも外からの情報を鵜呑みにしてふりまわされてはいないだろうか……。体験や知識を積み重ねる時間を軽く見て、あふれるように入ってくる情報におぼれるだけで満足していないだろうか。おりがみの手順をならっていたころから時間をかけて積み重ねてきたものを活用しているだろうか。
 自分で考えて行動するというあたりまえのことが今の世の中意外と難しくなっているような気がする。考えなくても生活できるようになってしまっているからだ。「めんどうなことはおまかせ。」という甘い言葉にだまされて、いつのまにか考える自由を平気で捨ててしまってはいないだろうか。
 だれかに考えてもらったプログラムどおりの生活をまるで自分が考え出したことのようにカン違いしているだけなのではないか……。何だか不安になってしまう情けない私です。自分で考えて行動することは、とかくめんどうで時間もかかるということを忘れてはいけない。
 Rさんはだいじょうぶよね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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