創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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必要コミュニケーション!!! ★07★
字が読めないことを意識しつつページをめくり、「ここには何が書いてあるのだろう」と思い、もどかしい興奮をおぼえたことがあるだろうか。本を読むと場合によっては、作者の意図をもこえて、我々の内になにかを作り上げて行くことなのだと思う。理解できない書に行きあたると、この本が読めたら」と足ずりしたくなる。歯の立たないものをかんだようなつもりになり、見当違いの解釈をすることも多い。だが、わたしにとっては、それこそが読書の楽しみなのだ。
私もオランダ語で同じような経験をしたことがある。それは一年生のはじめのことだった。私はオランダの幼稚園に行っていたけれど、なぜかオランダ語を覚えられなかった。まぁ、その年の8月にきて4月までしかいなかったから、しょうがないか。といまでは思っている。私が苦労したのは、オランダ語のあいさつ、物の名前など簡単な単語や文であった。初級のころの先生はとっても厳しいソニア先生だった。私は、早く優しいワンダ先生のクラスに行きたいと思っていた。もちろんみんなもそう思っていただろう。この二人の先生の違いはまるで天国の神様と地獄の悪魔のようであった。私は、想像力を生かしてソニア先生の言っていることを理解していこうと思っていたときだ!!!ソニア先生が私を怒ったような声でいすとお道具箱、筆箱と一緒に来い!というようなかんじの日本語で言った。私は恐る恐る顔には出ないように一歩ずつソニア先生に近寄った。もちろんみんなも怖がっていただろう。するとソニア先生が私をワンダクラスのドアの前まで連れて行ってくれて、「Rena…. 〜〜〜〜〜〜」という感じの長さの意味不明なオランダ語を言った。私はどうすればいいのか分からず、ワンダ教室にいるず〜っとダッチの学校に通っていたAちゃんを呼び出して、きいてもらった!私はそのとき私もそんなにオランダ語をしゃべれるようになるかな?と少しどきどきしていた。この経験から、私はオランダ語の看板や新聞、チラシにテレビなどを想像してなぞを解くようになった。そして、私は今、オランダにとっても感謝していて、こんな経験は日本ではできないと思うし、今はオランダ生活をとっても楽しんでいる。日本ではあまりこのようなことはあまりないが、外国ではこのような新たなコミュニケーションが必要であると知った。これからも、このようなやりとりを大切にしたいと思った。
私が好きなマクドナルド・・・。お母さんの嫌いなファーストフード・・・。いつもお母さんの好きなお店ばっかり・・・。お母さんは何かイベントがないといかせてくれない。私はお誕生日にそこに行くのもいやだし・・・。私のお母さんになぜMc Donaldがだめか聞くと理由は、ファーストフードは体によくないからである。私の弟は一回Mc Donaldのことでお母さんとかるいけんかをして家出をしたことがある。家出といっても本人にとってだけで、ほかの人は散歩と思うぐらいの家出だった。弟は、一番大切なDuel Mastersカードを持っていった。
人間には、いろいろと個性がある。けれど、その個性を批判するのではなく、良い面で見るのが一番良いと思う。人間にとって読書の方法とは、いろいろあるけれど、それを自分なりにこなしていけば良いと思う。本はつまらなさそうでもまず読んでみないと分からない。私はこれからもどんどん本を読み、いくつも熱中できる本を見つけていきたい。
講評 nakahi
礼菜ちゃん、面白い経験談を書いてくれてどうもありがとう。礼菜ちゃんがソニア先生に呼ばれたとき、何が起きたんだろうとどきどきわくわくしながら読みましたよ。「???」の部分のオランダ語が理解できたらよかったね。実際はどういう内容のことを先生がいったのかしら?「レナ、これからはワンダ先生のクラスにいきなさい」といいたかったのかな?想像でもいいから、そういった内容を書いたら、読者も事の顛末(てんまつ)がわかってよかったと思いますよ。
細かいところをみていきましょう。まず第一段落。やっぱり「作者」の書いた文をそのまま書いているので「わたし」が礼菜ちゃんなのか作者なのかわかりません。この講評を読んだら、どこがおかしいのか考えてみましょうね。
マクドナルドの人による好き嫌いの例も面白かったですよ。でも、全体は「読書」についての内容にすべきじゃなかったかなと先生は思います。元々読んだ長文が「人の個性」のことであれば、マクドナルドの例はとてもよかったんだけれど、「読書」に絞(しぼ)った内容にしたほうが、話が飛躍(ひやく)せずにすんだと思います。
まとめは、「マクドナルド」の内容でもまとめられることができていたので、よかったですよ。
夏が終れば読書の「秋」です。先生が礼菜ちゃんくらいのときは、「大草原の小さな家」シリーズが好きだったな。一度読んでみてね。
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