低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日4215 今日1387 合計61162
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   みなさんには、まだ字を   すし

本の読み方には、これという絶対の正解はない。例えば、魔法で胸ポケットから取り出したものが、ある人は蝶と見え、また、ある人には蜂鳥と見えるようなものだ。本を読むということは、そこにあるものをこちらに運ぶような機械的な作業ではない。場合によっては、作者の意図をも超えて我々の内になにかを作り上げていくことなのだ。自己流の解釈をすることが、読書の楽しみなのだ。
読書の楽しみ方は人それぞれ違うのである。例えば、Aさんは映画の××の場面が好きだが、Bさんはその××の場面があまり好きではない。またAさんは映画の○○の場面が嫌いで、Bさんは○○の場面が好き。というようなことである。(しかし、同じような所が好きな人はもちろんいる。)これを、たで食う虫も好き好きと言う。このようなことがあった。ハリー・ポッター3に出てくる好きな場面または、おもしろい場面はどこかと友達に聞くと(映画、DVD、で見たハリー・ポッター3。本の事ではない。)1人目は「猫(クルックシャンクスと言う。)が出てくる所。」2人目は「鼠(スキャバーズと言う。) が猫に追いかけられる場面がおもしろい。」3人目は「鼠が出てくる場面。」と言う。これを聞くとそれぞれ好みや楽しみ方が、結構違うということが分かった。私は狼人間などの動物のCGが出てくる所が気に入っていた。(狼人間は半分狼で半分人間なので完全な動物とはいいきれないだろう?)三人目の人も自分と同じく動物のCGも好きだと言っていた。
人それぞれ好みが違う時はたくさんある。映画以外にゲーム、本または、日用品や文房具、雑貨などの模様やガラや色などもそうであろう。まるで、ほとんどのものに好み(好き嫌い)が隠れているようだ。自分がとってもよいと思ったのに、みんなはあまり好きじゃない。という以外な結果になることも日常ではしばしばあるだろう。このようなことは全部、人の勝手なのでいちいち口を出すことではないと思うが、「なんであれがいいのかなあ?これもいいじゃないか。」と思ったりするのは別になにもおかしいことではないだろう。読書の時でも、面白いと紹介している本が、あまりにも面白くないということがあった。しかし、何年かすると本の面白さが分かるようになった。本の面白くない理由はたぶん、1.漢字が分かりにくい。(特別な読み方の漢字など。)鯨とか鮹や鯛、玄人(くろうと)素人(しろうと)など。漢字が分からないと本(文章)の内容が分からなくなり、頭の中が混乱してしまって面白くなくなってしまうのだろう。このような時この漢字が読めたらなあと思う。2.自分の知らない用語、方言が出てくる。なおす(片づける)テトロドトキシン(フグの毒)など。テトロドトキシンなどは辞書で調べようと思っても面倒くさくなって、読むのも面倒になって結局面白くない本になってしまうのではないか。
分かったことは、人間にとって読書とは年齢によっても人によっても本の面白さが違うし見当違いの解釈をすることもあるけれどそれが読書の楽しみと言うことが分かった。

   講評   yama

 こんにちは。人の好みというものはあまりにも多様で、一つのことに対しても評価が分かれるものですね。自分自身の好みについてもはっきりと口に出して言うのは案外むずかしいかもしれません。その時の雰囲気や場所、気分いろいろなものに左右されてしまいますよね。

<構成>自分が感想文に書きたいと思う、受け取り方の違いについて書かれた部分などを中心にまとめてくれました。上手な要約です。
<題材>人の好みが分かれるという実例で、ハリーポッター3で印象に残った場面を友だちと話し合った時のことを書いてくれました。おもしろいくらい分かれるものですね!本がおもしろくない理由も自分なりに検証してくれましたね。確かに読めない漢字にふりがながなかったり、言葉の意味が分かりづらいものばかりだと、読む気が失せてしまいますね。何年かして読むと面白くなった場合は、自分の知識レベルが高くなったということなのでしょう。せっかくの本に苦手意識がついてしまっては困るので。ある程度自分にあった本を探す必要がありますね。
<表現>人の好みがわかれるということを「まるで、ほとんどのものに好み(好き嫌い)が隠れているよう」とたとえてくれました。ものの側からみて、好みを各部品のようにとらえているのが個性的で面白いですね。
<主題>「人間にとって読書とは年齢によっても人によっても本の面白さがちがうし見当違いの解釈をすることもあるけれどそれが読書の楽しみ」とまとめてくれました。感想文で言いたかったことをうまく一文でまとめて結べたね。正解のないものの面白さは無限です。すしちゃんもいろんな本を読んでみてね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)