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　　　次の朝早く　　　cherry

　次の朝早く海蔵さんは、また地主の家へ出かけて行きました。
海蔵さんは老人に謝り、老人は長い間黙って聞いて海蔵さんの顔を見上げていましたが、
「おまえさんは、感心なお人じゃ」
とやっと口を切っていいました。
老人は海蔵さんの言葉を聞いて、考えをかえ、井戸を掘ることを許してくれました。
海蔵さんは、老人の思いがけない言葉を聞いて、返事のしようもありませんでした。だが、死ぬまえに、この老人がよい心になったのは、海蔵さんにもうれしいことでありました。
私がこのお話を読んで、1番いいと思ったところは、海蔵さんも老人もよい心になったところです。
　私もたまに姉とけんかをします。しかし姉はけんかをしたあとすぐに、
「ごめんね」
と謝ってくれます。私もそのあとに謝りますが、先に謝る事は少ないです。
しかしすぐに謝ればけんかが長引く事もなく、意地をはることもなく、またもとのように仲良くなれます。
　もし、私が海蔵さんだったら、他人に正直に話しをし、謝る事が出来るか少し自信がありません。他人に本当のことを言うのは、とても勇気がいるからです。海蔵さんのような正直な人は今どき、とても珍しいと思います。正直に謝りたいと思っても、実際はなかなか出来ないと思います。
　私はこの話を読んで、私も悪い事をしてしまった時は、勇気をだして謝ってみようと思います。

　　　講評　　　hutu

月に一度の感想文ですが、まとまった作文を書くことができました。項目を意識して書いていますね。
＜三文抜き書き＞　内容をしっかり読み取ってまとめることができています。抜き書きだけでなく、要約ができていますね。すごいなぁ。
＜自分だけがしたこと＞　似た話を見つけて書くことができました。けんかをして先に謝るのはとても勇気がいります。自分だけが悪いわけじゃない！　と思っているとなかなか謝れません。チェリーさんの言うように、すぐに謝ればこじれることなく仲直りできることがわかっていてもむずかしいですね。

＜心の中で思ったこと＞　「もし〜だったら」と想像することができました。自分の悪い心を人に正直に話して謝るのは勇気がいります。すぐに全部を言うことはできないかもしれませんが、海蔵さんを見習って心の良い人になっていけるといいですね。

来週は清書です。どれも力作ですが、一番のお気に入りを選んでおいてくださいね。