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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   最新と最古の間   じょー

 世の中は今、最新と最古が入り混じっている。古かったものが新しく生まれ変わり、また、新たに形を成すものもある。例えば、(今では死語だが)ナウいというのは、nowという英国で古くから使われている言葉を勝手に日本人が言い易く変えたしまったのだ。もうひとつは、よく話を変えるときに「と、言うか」が世間では「つーか」という形で使われている。若い人たちが作った言葉を数えるとするならば、星の数ほど上がりそうである。時には、敬語・尊敬語という厄介な言葉に引きずりまわされる時代にもなってしまった。
 確かに、新しい言葉が出てくるのは当然である。言葉に限らず、世の中には新しいもので溢れかえっているのだ。一番身近で、常に新しくある物のは、やはり機械類だと思う。私の大好きなテレビゲームも新しくなければ、何年かすれば会社は潰れるだろうし、第一に、やってる自分自身が退屈するだろう。私がゲームに魅入られたのも、新しいことが常の楽しさが理由である内の一つだ。時が進む限り、世の中も新しくなっていかなければ、その意味も無くなってしまうと思う。
 しかし、古いものも大切にしなければならない。今、私は学校で古典を習っているのだが、大体古文の物語に出てくる人々は、さらに昔の言い伝えや、本当にあった話などをして説教をしているのだ。平安時代の著者が奈良時代の本を読み説教され、そして現代を生きる私が説教されるのである。また、古文のように今となっては読解のし難い文の方が、むしろ新鮮な感じに思えて、心にしっくりくる。
 だから、「今日という日は、明日という日の二日分ある」という名言があるように、言葉にも古いものがあるからこそ、新しいものができるのである。このように、大切なのは新しいものでもなく、古いものでもなく、それらすべてを受け止める多面的な自分が必要なのである。私が以前手にした本にも、過去という前歴があるからこそ物事は新しくなることができると書いてあった。(総合化)

   講評   nane

 冒頭の状況実例は具体的でいいね。
 ゲームの話は具体的。新しいものが出るたびに、わくわくするからね。また、ハードの方も、新しいものができて、古いものが使えなくなるところに進歩がある。出費もかさむけど、その出費が回りまわって経済を潤していく。
 古文の例も面白い。「平安時代の著者が奈良時代の本を読み説教され、そして現代を生きる私が説教されるのである。」は、そのとおりだね。(笑)
 「過去という前歴があるからこそ物事は新しくなることができる」は、いい総合化。「すべてを受け止める多面的な自分」という形で総合化をまとめるよりも、こっちの方でまとめた方がよかったかも。古いものがしっかりしているからこそ、新しいものもより大きなパワーで登場することができる。大事なことは、新しいか古いかということではなく、いかに優れているかということなんだろうね。
 社会実例は、歴史などの勉強の成果を生かして、更に幅広くしていくといいよ。

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