創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   痛い思い出   えひな

 「どうしよう。歩けん。」
私が痛かった思い出は「骨折」だ。六年生の五月に階段につまづいて残りの階段を飛び、廊下にうつぶせに倒れてしまった。倒れた瞬間とても左足のひざが奥の方からキンキンしてきた。すぐに保健室にいったら、先生に
「ただ打ってるだけだから大丈夫だよ。」
と言って熱さまシートをくれるだけだった。でもキンキンする痛みはおさまらなかった。それに、とても赤くなっていてはれていた。それから、授業も受けて、痛いなかも歩いて帰った。家に帰ってすぐお母さんに言って病院に行くことになった。病院に行くとレントゲンをとってもらった。病院の先生に「骨折」と言われてお母さんはとてもびっくりしていた。シップと包帯をしてもらうと自由に歩けなくて、まるでアリがごちそうを一匹でずるずる運んでいるようだった。シップでかぶれたりして痛かった。だんだん痛みもなくなって治るととてもうれしくてたまらなかった。
 前にも「骨折」したことがある。三年生のときで私よりも体重が重い子をおんぶしていたらこけてしまって右足の人差し指と中指が折れてしまった。そのときは初めての経験だったのでとても泣いてしまうほどの痛さだった。骨折と言われたときはまるで心臓がとびでるぐらいびっくりしてしまった。次の日、恥ずかしくて学校に行きたくなかった。でも、学校に行くとみんな心配してくれてうれしかった。その時とても友達は大切だと思った。
 人間にとって、痛みとは苦い思い出になるが、友だちという名の意味がわかることだ。。

   講評   huzi

 足の骨を折ったのは、ついこの間のことだったのですね。今はもう、だいじょうぶですか?
  いたくて歩けない。どうしよう……こまった気持ちがじわじわと広がってくるような、【書き出しのくふう】ですね。それなのに、保健室では「ただ打っているだけ」と簡単な処置をしてくれただけ。最後まで授業も受けたのですね。不安だったでしょう。「骨折」と、病院で診断されたときは、驚きながらも納得した気持ちになったのではないでしょうか?
 【まるでアリがごちそうを】という【たとえ】、 奈未ちゃんらしいですね。辛い中にも、ユーモアを忘れない明るさがあっていいなあ。アリの大変そうな顔と、奈未ちゃんのがまんする顔が重なって見えてきます。
  もう一つの【体験実例】には、三年生の時の骨折の話を書いたね。足の指! 小さな部分ですが、痛みは強かったでしょう。でも痛みより、恥ずかしく思った思い出が残っているのですね。友達が心配してくれたから、痛みのことは忘れたのかもしれないね。
  ひさしぶりに書いた作文ですが、【一般化の主題】、忘れずにまとめられたね。痛いとき、辛いときに、手伝ってくれる人がいるとうれしいもの。奈未ちゃんのまわりには、そんな人がたくさんいるのですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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