国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   万博で得たこと   ゆきんこ

ソフトクリームのような入道雲が見える。それに負けんと言わんばかりにソフトクリーム屋には人が絶えない。あまりの人の多さに疲れて休憩している人も多い。私たち親子はその様子を見ながら、目的地を目指している。今、私がどこにいるか分かるだろうか。三月二十五日から九月二十五日まで愛知県で開催されている愛知万博に来ているのだ。「自然の叡智」をテーマに行われている愛知万博は一日では満足できないほどの楽しさがある。その中でも企業が出展しているパビリオンは人気があり、待ち時間も長い。
 私が今までに行けた企業パビリオンの中で一番楽しかったのは日立館だ。日立館では四時間程度待った。その日、一番最初に並んだパビリオンなのに見る前に足が痛くなってくたくただった。でも、長時間並んだだけの感動があった。ステージ一では、世界で絶滅の危機になっている希少動物の特徴をゲーム感覚で知ることができた。動物のパネルにゲーム機のような機械をかざすとその画面が動物のことを画像と一緒に説明してくれるのだ。私が知っている動物も複数いて、(えっ?この動物も絶滅しそうなの?)と意外に思う動物もいた。ステージ二ではライドに乗り、片手にハンドセンサー、そしてアドベンチャースコープを双眼鏡のようにのぞきながら、希少動物について学んだ。現実にある風景とCGで作られた仮想の動物をアドベンチャースコープでつなぎ合わせているのだ。ハンドセンサーがあるため、猿にバナナをあげられるシーンや自分の手の上に動物がのってきてくれるシーンもあった。現実には見えないはずの動物が本物のように見えて、遠い未来にいるような気分になった。楽しみながら、希少動物について勉強できて一石二鳥のパビリオンだった。
 国際博覧会ということもあり、外国が出展しているパビリオンも見ておく価値がある。外国館の中で見応えがあったのはイタリア館だ。他の館はミイラやピラミッド、お城など珍しい物や建物が展示されていた。しかし、それは複製だった。だが、イタリア館の場合は違った。踊るサテュロスという像は、長い間海底に沈んでいた何千年も前の像そのものなのだ。見た瞬間、マンモスを見たときと同じ驚きを感じた。割れたりしていたが、とても輝いて見えた。他の展示では、イタリアのことをたくさん知ることができた。外国館を全部制覇したら、世界一周旅行をしたような気分になるのだろうか。
 万博に行ったことで、万博でしかできない貴重な経験ができたと思う。また、今回の万博では環境問題に関する取り組みもたくさんされている。自然を大切にするということをテーマにしているパビリオンも多い。世界中から人が集まり、注目されるこの大舞台でこのようなことをすることによって、人間にとって欠かせない自然を守り続けていこうと思った人も多いだろう。
 そんなことを考えながら、アイスクリームを一口口に運んだ。

   講評   koni


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