低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
人間の脳は何のためにあるのか シーラカンス
小さい頃はいつも遊びに行くときに使う時等の慣れた道に地図などを使うことはなく無意識にも行けるぐらいである。野生の動物も同様に、いつも狩りをする道は何の標識もなくしてたどり着くことができる。だから、道に迷うことは非常に少ない。人は地図やカーナビなどを手に入れることで見知らぬ道も迷わずにいくことができた。しかし、年をとるとともに記憶力が低下していき高齢者ほど知っている道に新しい建物ができたりすると、突然思わぬ迷いに耽ってしまうことがあるであろう。地図というものを通して道の迷い方は人それぞれだと思う。
地図というものを利用するように他人が(作った)情報を活用することは良いことだ。いくら苦労して自分で見つけ出すといっても無理なことだってたくさんある。例えば、人生の分かれ目とされている大学受験。他人の情報ではないかもしれないが大学受験で超一流の大学に入るためには、それなりの技術と努力が必要である。努力というものは自分でやるだけのことをやることで分相応の力がつくが、技術というものは自分の力で何とかできると思ったら大間違いである。そのために、塾,予備校などがあるのだ。この時、私は塾などには勉強法は自分から見出すことができるが問題を解くときのコツなどを学びにいくものだと思っている。だからこのような際に他者の情報を利用しなければならないときがくるのだ。もしそうでないとしても、わずかな人を除いてはパソコンなどの機械が壊れたときに修理に出したり説明書を読んだりと他者の情報を使っているのだ。だから他者の情報を活用するということはなくてはならないものである。《構成》《題材》
使い慣れたものを利用できるように、自分から得た経験を生かすことも良いことだ。私の趣味は登山だが、まだ私は自分の知識から得た経験はない。最近中高年の中で登山ブームを迎えているが山岳救助隊に助けられる人もいれば、60越えても元気に登る人もいる。その元気に登る人の中には長い人生の中で登山に関する経験を持っている人がいる。一昨年に登山したときに聞いてみた。すると、その人は遭難したり岩場から転落したりして登り方に自分なりの知恵を絡めて登るのだという。例えば、ロープは真ん中ぐらいの位置で登り始める。(かかる体重の比率が違うそうである)登山に無縁な人はこんな例はどうだろうか。ゲームには攻略本というものがあることはご存知であろう。しかし攻略本を見ずに自分オリジナルの知恵で戦うこともできる。私は昔、レースのゲームをしていた。そのとき私はあるひらめきをし、ここの壁をダッシュで乗り越えられるのではないかと試みたところ成功した。それを使うことによってタイムが30秒以上変わったからである。今はもうやっていないが、友達に誇らしく言えたことは今でも忘れられない。《構成》《題材》
他者が作った情報を活用して自分に新しいものを取り入れたり、自分で試行錯誤して大きな喜びを手に入れるのもどちらもすばらしいことである。しかし、もっと大事なことは双方の意見に過信されすぎず臨機応変に決めるもだと思う。「脳は何のためにある?」という名言にもあるように自分の頭で選択し考えることだと思う。《主題》《表現》
講評 miri
<第1段落>「迷い方もひとそれぞれ」というのがポイントですね。
<第2段落>ぴったりな例をじょうずに解説しています。現代は望めば、インターネットやマスメディアから豊富な情報を得ることができる便利な時代ですね。
<第3段落>こちらもたいへんわかりやすい例が入りました。「体験学習」などもこうしたことを狙った教育なのでしょうね。
<第4段落>両方の意見を取り入れた上で簡潔にまとめることができました。
核家族時代になってから久しいですが、若い夫婦だけで暮らしていると、お年寄りの経験や知識をなかなか伝授してもらう機会がなく、「密室子育て」などの困った問題も増えていますね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |