低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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愛・地球博に行ったこと 小田急線20,000系
八月二十一日朝六時四十分、ぼくは新幹線でいなりずしを食べていました。さあ、これからどこに行くのでしょうか?なんと愛・地球博にいくのです!(書き出しの工夫)
地球博のテーマは自然のえい智だそうです。ぼくはパパと見たテレビでスコールが体験できる外国館があると言っていたので、ぜひ体験したいと思いましたが、どこの国だかパパも良くおぼえていませんでした。
さあ、いよいよ新幹線から降りて愛知環状鉄道に乗ります。その後、リニモに乗り換えます。リニモは日本初営業の磁気浮上式リニアモーターカーなのです。ママやパパが子供の頃は未来の鉄道だったそうです。そして、万博会場につきました。入り口はすごい人でした。飛行機に乗るときみたいな手荷物検査を受けて、中に入った後、最初は超伝導リニア館に行きました。ゲームボーイをしながら30分位待ちました。でも待ったかいがあって、3Dの映画はすごい迫力でした。その後、超伝導ラボの説明を聞いてMLX01の車内に入りました。かっこよかったです。
そして、サウジアラビア館やモンゴル館を見ていたら、三井東芝館の予約の時間になりました。急いで移動していたらまるで本物のスコールみたいな雨(たとえ)が降ってきました。ちょうど列に入れたのでかんいっぱつのところでした。この日はこのスコールみたいな雨が夕方までふったりやんだりしていました。
三井東芝では顔をスキャニングしてえい画に出ることができました。ぼくは天才プログラマーの役でした。ぼくがすごいと思ったのは自分達のグループだけが自分の出る映画を見ていると思っていたのに最後にとなりとの仕切りが上がると大きな球のスクリーンだったことです。最後はみんな同じ画面を見ていました。ママが、「さすがダブルウインドウ(家にあるテレビ)の東芝ね」と言っていました。
でも、この日ぼくが一番面白かったのは三びし未来館です。ぼくは月がどうしてできたのかをここで初めて知りました。その後、楽しみだった冷凍マンモスと、弟が気に入ったワンダーサーカス館(遊園地のアトラクションそっくりだと思った)を見て、十時ごろホテルに帰りました。
次の日は月曜日でしたが、日曜より天気が良かったのでもっと混んでいました。まず、ガスパビリオンの炎のマジックショーに並びました。待っている間、駿があてられて段に上がって、風船を作る芸人さんと面白いことをやってました。駿は楽しんでいたけどぼくはニュースでここは火事が出たと聞いていたのでちょびっとこわかったです。最後に、ショーを出たところで燃えるふしぎな氷をさわらせてもらいました。(自分だけがしたこと)
その後、今日も予約があったのでもう一度三井東芝館に行きました。今度はぼくは超能力者の役でした。昨日はママの役でしたけど、ぼくは自分がなってみてけっこう笑えると思いました。駿はまゆげがうすいせいで筆でかかれて変な顔になっていたので怒っていました。
その後モリゾーゴンドラに乗って瀬戸会場に行って見ましたが、一緒に乗った人たちが
「風が強いから今日もきっともうすぐ止まるよ」と話していたのですぐに戻ってきてしまいました。今日は、一番人気のトヨタ館の予約があるのでママが心配したからです。
でも、後でわかったのですが、瀬戸会場からはバスも出ていたので、ぼくはどうせならそれに乗ってみたかったなと思いました。
その後外国館に行ってワニロールを食べました。パパは疲れてそこでずっと寝ていました。ママが「時間がもったいない」というのでその後みんなでアメリカ館に並びました。
アメリカ館でも手荷物検査がありました。ぼくはテロ事件があったからかなと思いました。ほんとうは最後に飾ってある車がみたかったのだけど、入ってみたらフランクリンの映画も面白かったです。
そして、最後にぼくが一番楽しみにしていたトヨタ館に行きました。ロボットとアイユニットのショーはすごかったです。ロボットがあんなに進歩しているなんて本当にびっくりしました。でもせっかくのショーなのに、今度はママが眠っていました。
それから、ぎゅうぎゅうづめのリニモに乗って万博八草に戻り、エキスポシャトルに乗って、名古屋からひかり号に乗って帰りました。ひかり号はがらが.らでした。家についたら夜の十時でした。
ぼくは家に戻ってついにスコールが体験できる外国館に行けなかったことを思い出しました。パパは「イスラエル館」と言っていたけど、イスラエル館なんてなかったからです。
インターネットで調べてみたらそれはシンガポール館でした。ママが「本物のスコールみたいな雨にあったから、いいんじゃない?」と言いました。ぼくはそういう問題じゃないと心の中で思いました。(心の中で思ったこと)
ぼくは、二日間で「自然のえい智」というより科学の進歩を感じました。できたらまた行きたいです。
講評 yuta
『朝六時四十分、ぼくは新幹線でいなりずしを食べていました』。新幹線でいなりずし。かなり特別な朝という感じです。行き先は愛・地球博! テーマは「自然の叡智」。スコール体験はどこの国だったかな……。
リニモに乗って万博会場へ。入り口では『飛行機に乗るときみたいな手荷物検査』を受けました。この日は『本物のスコールみたいな雨』がふったりやんだりの一日だったんだね。
たくさんのパビリオンに入れたね。お疲れ気味のお父さん、スケジュールはおまかせのお母さん、元気な弟さん、そして、しっかりと学び、楽しんでいる20000系くんのようすが、よくわかります。
家に戻って気がついた。そういえばスコール体験に行けなかった! 『ママは「本物のスコールみたいな雨があったからいいんじゃない?」と言ったけど、ぼくはそういう問題じゃないと心の中で思いました』。二日がかりでも全部を見ることはできなかった。広かったね〜。“「自然のえい智」というより科学の進歩を感じた”と、20000系くんならではの意見で結べました。
★8.1週「四年野外体験教室の思い出」の講評です★
●書き出しの工夫:『……そこでぼくが目にしたのは墓地と自然でした』。墓地もあったとは。夜はこわそうだね〜。
●自分だけがしたこと:いちばん楽しかったのは絵図ハイク。班長として気をつかって大変だったね。その間に足はカの餌食(えじき)に……。
●たとえ:『まるで沖縄の海ぶどうのよう』。そっ、そんなにつぶつぶに!?
●心の中で思ったこと:チャチャーズのみんなは、チャチャッと就寝準備をすませて、ウノで勝負。ゆきひこくんの勝利の歌は「あぁ〜きぃ〜らぁ〜めずに〜〜生きぃるぅ〜こぉ〜とぉ〜さぁ〜」というおんちでリズムが悪い^^;。首をかしげるよしのりくん。もりあがるかずひこくん。そして、『ぼくはかずきはおんちな歌によくもりあがるなあ……』と不思議に思った20000系くん。大人の宴会(えんかい)みたいでおもしろい。 お迎えなしで電車で帰ると、家では家族みんなで待っていてくれました。『でもキャンプファイヤーの火は帰った後もいつもでもぼくの心の中で燃えていました』。余韻(よいん)を残すかっこいい結びです。
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