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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物事の考え方   

 視覚系は、光を介して物の形を認知する。目はたいへん有効な感覚器であるが、物の大きさが分からない。大きい小さいは見れば分かるが、相対的な大小である。大きさの絶対値を知るという、はなはだ単純なことができないので、人の世ではモノサシを売っているのである。形は同じだが、絶対的な大きさはどうでもいいという相似の性質はまさしく視覚系の性質である。視覚系は、目に絶対座標を持ち込むようには進化してこなかった。目の網膜は、発生的、構造的には、じつは脳の延長であり、相似とは、脳の一部がやっていることを、脳のどこかの部分がよく知っているということかもしれないのである。
 確かに、相対的に物を考えるということはとても良いことである。何かを買うときは同じ品物であれば、「こっちのほうが安い!」とか考えてなるべく安い店を探して買い求める。テストでも「○○くんより合計点数が勝った!」とか、「△△くんに負けた〜!」ということで次もがんばるぞ!という気になる。銀行のロビーには必ずといっていいほど、背の高い観葉植物が置いてあるが、それは銀行強盗の犯人の背の高さの目安にするためだと聞いたことがある。確かに後から犯人の特徴を聞かれたときに、観葉植物の高さを基準にすると身長が分かりやすい。
 しかし、相対的な考え方だけでなく、絶対的なものの考え方も必要である。例えば、使いきれないほどのお金を持っていて幸せそうな家族だが、実は食事は一人ひとりばらばらで会話のない家族がある。また逆に、お金に困っていて貧しい食卓でも、家族で笑いながらにぎやかに食事している家族もある。だから、傍から見てこの家族は幸せであの家族は幸せじゃないというのは一概には決めることはできない。
 確かに、物事には、相対的な考え方も絶対的な考え方も必要である。だから、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように一つの考え方だけに絞るのではなく、時と場合によって使い分けていくことによって、自分の進歩を助けていくことになるのではないだろうか。<<総合化>>

   講評   kira


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