低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間の家畜化 えちみ
私は二十年、前ほどから、人間は自らを飼育し、自己家畜化していると述べ続けている。飼育動物はそれなりにフリーに動いてはいるものの、少し大きな目でみると、人工的につくった場の中でフリーなのに過ぎない。毎日、自転車などで鎖につながれて走っている犬と、満員電車でゆられてオフィスに往復する人々との違いは、たまに寄り道するのと、自分の選んだ道(企業体を含め)であるかのちがいで大した差異は無いとも言える。ヒトは社会システムに参加することによって、社会的に食物を供給されている。社会的に飼育されているとも言える。現在多くの人々は、若い人々や子供たちを見ていて、なにか大きな変化が人間の精神や行動に現れていると、漠然と感じているだろう。そして到来しつつある変化の直視を恐れてさえいる。比喩していえば、現代の青年や子供は、座敷イヌと類似している。自己ペット化は、その自己家畜化の管理・保護と人工化がより進んだ現代的な先進国での特殊な状態だとみなせる。私は、少しばかり家畜化されていなければならないと思う。(要約)(是非の主題)
それは、ある程度家畜化されていたほうが、生活リズムのある生活ができると思う。時間が定めらていないと、だらだらしてしまうからだ。夏休み中、私は宿題をだらだらやって終わらなかった。普段、学校がある日は、宿題をやろうと思うので、終わらないことはない。長期休みになると、どうしてもだらだらしてしまう。だらだらしないように意識しても、どうしてもまだ日にちがあるからといってどうしてもだらだらしてしまう。最後のほうにきたらやる気が無くなってまただらだらしてしまって、結局終わらなくなってしまう。だから、ある程度の時間の制限があって欲しいし、家畜化されるべきだと思う。(複数の理由1)
また、時間に少し縛られたほうが、責任感を持って生活できると思う。いつまでにこれをしなくちゃいけないから、それまでに計画的に進めようとする。期限が短いほうがてきぱきやれると思う。忘れずにできると思う。縛られすぎると、堅苦しくなって、いやになると思う。楽しいことをやっているときも、縛られないでやれば楽しくても、楽しくない気がすると思う。(複数の理由2)
確かに、人間には自由も必要だ。でも、「人はその制服のとおりの人間になる。」という名言があるように、私たちは社会のシステムにあわせて生きていかなければならない。合わせることができて、社会の一員となることができる。(反対意見への理解)(名言の引用)
講評 sarada
人間の家畜化+【是非の主題】からその【理由】を述べていく展開の仕方は、もう充分理解しているね。字数も項目もすべてクリア! 進級試験は合格です。よかったね。
【理由1】は実感こもっていたね、この「だらだら」 はずっと尾をひいて断ち切るのが一苦労! そう思えば、「毎日毎日学校に縛られて…」 なんてぐちりながらも、生活リズムにのって時間を有効に使っているのでしょうね。学校が始まって奈美ちゃんも生活リズムが戻ったかな?
「楽しいことをやっているときも、縛られないでやれば楽しくても、楽しくない気がすると思う。」 これは、時間の制限があるからこそ、「やった!」 という達成感があるということを言いたかったのでしょうね。まさにその通りだと思います。
【反対意見への理解】から、【名言】を使って、自分の意見を持ってくる最後の段落は、じょうずに展開しています。欲を言えば、名言についての理解をもう少し深めたいね。
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