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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   The earth is alive ??   

 映画「地球交響曲」のシナリオハンティングのため、フィンランド北部ラップランドの森を歩いた。ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、まず最初に出迎えてくれるのは、美しい若葉の緑でもなく、色鮮やかな草花でもなく、実はおびただしい数の蚊やブヨの大群なのだ。森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚など五感のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。風や匂いや音に感覚を研ぎすます余裕も生まれた。私は自然のなかの一員であるという自覚を持って生きていきたい。
 そのための方法は第一に、すべてのものが助け合って生きていることに気づくことだ。私は、今日こんな経験をした。学校で窓を開けていたら、カーテンに光沢のある黒いボディーを備えた虫がいた。丁度昼食の時間で、一人が気づき、大騒ぎになった。そして、こういう時に限って、虫は飛ぶ。教卓のほうめがけ飛んでいき、その様子を見ていた一人が、掃除機で吸い込もうとした。私の席からは、虫が見えなかったので、行方は知らないが…。この様子を見ていて、本当に排除してしまっていいのか?と考えた。何だか胸が痛くなった。
 また、第二の方法としては、地球もひとつの命として大切に守ろうとすることだ。我々は、自分たちの暮らしを快適にしようと、環境を破壊している。地球だって生きている。The earth is alive…??(笑?)木があるから、山があるから存在している。なのにそれをなくしてしまうのは、何故なのか。破壊を続けると、私たちが住む世界がなくなってしまうのに。地球を大切に、一人一人ができることをしていくことが重要だ。ゴミを拾ったり、物をすぐ捨てたりしないなど、できることは山ほどある。この世界に存在する全てのものは、命あるものなのだ。
 確かに、快適な暮らしのために開発することも必要だ。しかし『存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。』という名言があるように、この世にある全てには、意味がある。同じ命をもって生まれてきたのだから、理由がないわけがない。私は、地球とも花とも…全てと一つ!という気持ちを忘れずに、生きていきたい。「花鳥風月」など、美しい言葉がたくさんある日本。この言葉を後世にも残していけるように、大切なことを心に刻み、一生忘れないようにしたい。

   講評   miri

<第1段落>重要と思われるところをうまく網羅しましたね。
<第2段落>とても身近でよい例です。が、「助け合って」の部分になるような裏づけがほしいところですね。「彼らもこんなふうに人間のためになっているんだ」というような。
<第3段落>こちらは、ばっちりです。具体的で説得力がありますね。
<第4段落>たいへんじょうずな結びができました。「花鳥風月」を入れたのは、美しい地球そのものの存在がなければ、この言葉もつかえないという意味で入れたのですね? うまい手法です。

 たいへんよくできました。進級試験は合格です。 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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