創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自由に生きる   えよさ

 現代社会の中で、人間は自らを「家畜化」している。その例として、「時間」によって生活を管理していることがあげられる。私たちはいわば時間によって管理され、拘束されているのである。時間に追われ、慌しく生きるのではなく、私たちはもっと自由に生きるべきだ。
 第一の理由は、自由に生きなければ、人間は自分らしさを失ってしまうからだ。私たちの生活は、時間や規則、法律など様々なものに規制されている。それはいわば、秩序だった社会の証拠であるかもしれないが、そのような社会の中で「逸脱」したいと思うことは多いだろう。私も日々、自分の通う学校の事細かな校則に苦しめられている。スカート丈は膝頭が隠れる位、髪は染めてはいけない、携帯電話など学業に関係ないものは持っていってはいけない、寄り道禁止など、私たち生徒の自由を奪うことばかりである。私は臆病なのかもしれないが、あえて規則に反することは避けている。小学校、中学校の途中まで学校を休んだこともなく、中学生のとき初めて遅刻したときは、とてつもない罪悪感を感じたのを覚えている。そんな性格も手伝ってか、私は規則に反抗することもなく、自分の気持ちを抑え、妥協しながら生きているのではないかとさえ思えるほどだ。規則を破れるくらいの勇気を持ち、もっと自由に生きることも大切だと思う。
 第二の理由は、自由に生きることで、「自分らしさ」を追及できるからである。先日、テレビで「脱サラ」をした中高年のおじさんたちを特集した番組を観た。彼らは皆、より自由で自分らしい生き方をするために、自分の安定した生活、経歴などを捨てていた。どんなに社会的地位が高く、収入が多くても、自分のやりたいことや望みを捨て、妥協した生活を送るのでは、生きている意義がないのである。
 確かに、管理社会に適応できることも大切だが、自由に生き、自分らしさを追及することも大切である。私たちは日々の生活の中で、時間に拘束されるのではなく、時間を有効に使い、娯楽や趣味を取り入れながら、もっと自由に生きる工夫もしていくべきである。自由は、奪われるものではなく、切り開くものである。(名言)

   講評   nane

 第一段落の状況実例は、200字ぐらい書いてもいいよ。現代社会の状況ということで、時事的な話を入れていけるとなおよい。
 体験実例は、共感できる。同じ高校生でも大胆な人もいるでしょう。(笑)男の子がいる学校だと、もっと「逸脱する」子も多くなるんだろうけどね。この逸脱というのは、一種の解放感がある。人生にはこういう解放感も必要。ただし、ありすぎても困るけど。
 第二の実例は、社会的な話をうまく入れた。社会実例は、できればテレビアからではなく、本から得た知識をもとにしていこう。ここは、歴史の教科書の知識などでももちろんいいよ。
 反対理解の「管理社会に適応できること」は、やや弱い。もっと強い反対理解を書こう。名言は、もう一息。「自由は奪われるものではなく」では、あたりまえになってしまう。ここは、自分でもう一度考えてみるといいよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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