国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   良い『制服』とは   えうや

 人間は自らを飼育し、自己家畜化している。自転車につながれて走る犬と、満員電車で揺られて仕事に行く人々の違いは、たまに寄り道するのと自分の選んだ道のちがいしかない。飼育とは、食べ物を供給され、生活空間が与えられるといってよい。食べ物を供給するというのは、全生活の面倒を見てもらうことに等しい。現在の人々は、若い人々や子供を見て、大きな変化を感じているだろう。そして到来しつつある変化の直視を恐れている。僕は、生活のリズムから外れて自由に生きるのも良いと思う。≪主題≫
 自由に生きることが良いと思う一つ目の理由は、好きなことをやれて、考えがまとまりやすいからだ。僕の体験では、今年の夏休みは学校で計画表を立てた。一日の間に何をやって、何時に起きて何時に寝るということまで事前に決めてあった。しかし、最初の方は我慢ができたが、最後の方になると、もう無理だな、と自分でもわかってきた。計画表を見ずに一日を過ごした。もちろん計画通りのはずがない。しかし、勉強はいつもよりもはかどった。なぜだかわからないが、間違えたところをやり直しと、テストに出そうなところをやっているだけだった。それからはこのやり方が良いと思い、夏休みのあまりはそのやり方で過ごした。そしてテストの結果は、とても良かった。≪構成≫≪題材≫
 二つ目の理由に、決められたものに縛られていたら、楽しいことが無くなるからだ。僕もこのようなことを体験した。僕が五年生のとき、六年生は大会があったから、六年生と別の練習メニューで練習していた。六年生にはコーチからのきつい練習メニューが送られてきて、五年生は自由にやれ、という感じだった。その時はいつものつらい練習をしなくても良くて、とても気持ちが晴れ晴れとしていた。みんなで練習メニューを考えて、面白いメニューばかりやっていた。メニューに縛られている六年生の、今にもひからびてしまいそうな顔を見て、やはり自由はいいなぁ、としみじみ思った(笑)。≪構成≫≪表現≫
 確かに計画通りに行動するのもよい。しかし、自分でいろいろ考えて行動するのは、もっと良いことだ。「人はその制服のとおりの人間になる」という言葉がある。僕はそれは悪い意味にもなると思う。悪い環境の中では悪い人になってしまうのなら、自分で『制服』を作って、そこで自分の一番良い方法を見つけて自由に生きるのも良いはずだ。≪主題≫≪表現≫

   講評   tama

【複数の理由一・二】 いつものびのびと自由な発想の健くんらしい意見文になりましたね。自由に生きる方がよいと思う理由に、①好きなことをやれて「考えがまとまりやすい」、②縛られると楽しくない、という2つを挙げることができました。

【体験実例】 綿密な計画に沿って生活することより、自分のやりやすい方法(やれる範囲)で過ごした夏休みは、とても有意義だったようですね。事前に計画がないとだらだらと過ごしがちですが、そこは健くん。自分のやり方がしっかり身についているからこそできたのでしょうね。
 サッカーの練習で、コーチの決めたメニューに縛られる上級生より、自由な自分達のほうが生き生きとしていることを感じたのですね。楽しくやった結果はどうでしたか? 自由にできて、しかも成果が上がれば言うことなしですね。

【ユーモア表現・名言の引用】 縛られて「ひからびてしまいそうな顔」という表現に思わず唸りました。ちょっぴり皮肉を込めて、笑いを誘うテクニックが素晴らしいね。うまい!! 名言の使い方もいいですね。

【是非の主題・反対意見への理解】 確かに決められた中で行動するのは、安全で安心でしょう。しかしその中に留まらず、自分なりにベストな方法で自由にやっていける逞しさも必要でしょう。きちんと自分の意志を貫くことができる健くんなら、しっかりと自分の足で立ち、歩んでいけることでしょう。(^^)v

※ 進級テストは合格です。日頃の努力の結果が表れましたね。よくがんばりました。おめでとう。\(^o^)/


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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