国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉に出したほうがいい。   えちみ

 何ごとぞ 花見る人の長刀。日本人は「見る」ということに重要な意味を与える。百聞は一見にしかずということわざの示すとおり、いくら本を読み頭で理解していても、現場を見たものには、たちうちできないのだ。自分の目で見なければ、認識の根拠としてすこぶる薄弱だとする意識がある。さらに言えば、日本の社交の基本は「見る」ことで成立する。若い男女の恋人同士が愛の告白をするとき、西洋人のように「私はあなたを愛しています。」などとはけっしていわない。そんな言葉を口に出さなくても、満月を仰ぎ見て、「いいお月さんですね」そして、ふたりでじっと空を見上げるだけで意思は十分通じるのだ。集団的な観賞行為は、じつは、日本文化の中でのコミュニケーションの方法でもある、といわなければなるまい。日本人なら、だまってなにかをながめることでも、会話は進行しうるのだ。花見が最も庶民的なマス・レジャーであるのも故なしとしない。(要約)私は、やっぱり思ったことははっきりと言うべきだと思う。(是非の主題)
 第一の理由に、相手がなにを考えているのか分からないのは大変だからである。友達と一緒にいるときも、その友達がなにを考えているのか分からなかったら、何を話したらいいのか分からないし、気まずい雰囲気になってしまう。たとえば、友達とおしゃべりをしていても、私と友達が考えていることが違って、話がかみ合っていなかったりする。そうすると、聞いているほうも何を言っているのか分からないし、話している方だって何について友達は話しているのか分からなくなる。そうすると、何も話さなくなってしまう。それはさびしいからいやだ。(複数の理由1)
 第二の理由に、はっきり言わないと、困るときがあるからだ。HRの時間だって、はっきり意見を言って話し合いを進めないと、なんかあいまいな感じで話し合いが終わってしまう。よく分からなくて、ほかの人に聞いたときも、その人も「うちも良く分からなかった。」となってしまう。分かっている人はわかるけれど、分からない人はまったく分からないという終わり方になってしまう。それだと、クラスがうまくまとまらなくて、ばらばらになってしまう。学園祭の話し合いでも、「ここってどうなったの??」という感じでひとつの議題を話している感じではなくなる。(複数の理由2)
 たしかに、言葉を使わずにコミュニケーションをとることも可能だ。しかし、言葉だけだと、伝わらない部分がある。間違って伝わったりしてしまう。「議会の目的は、議論を殴りあいの代理品にすることである。」という名言もあるように、日本では、殴り合いをしないような友達関係を作ることで、議論も殴りあいもしなくて済むようにしているのかもしれない。(名言の引用)(反対意見への理解)

   講評   sarada

「私は、やっぱり思ったことははっきりと言うべきだと思う。」 【是非の主題】をしっかり決めたね。はっきり言わないところがいい場合もあるけれど、現代の日本人は比較的奈美ちゃんみたいな考えをする人が多いかもね。
理由は、【体験実例】にそって書いてくれました。お友達であっても。お互い言葉で意志の疎通をしていないと、変な関係になってしまう。確かにそうだね。また、話し合いの場においても、きちんと意見を交わさないと「分かっている人はわかるけれど、分からない人はまったく分からないという終わり方になってしまう。」 言葉の大切さが体験からよくわかっているね。
最後の段落はもう一度読み返してみましょう。「しかし…」 のあとは、「相手がわかってくれるだろうという期待だけでは伝わらない。」 としたほうが【反対意見への理解】になるね。また、【名言】をじょうずに使っているので、その後自分の意見をもう一度出して仕上げましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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