創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の目的への道   一休さん

   自分の目的への道
 一休さん 
 人間の根本にある「自分で判断し決断し行動する。」という行為は一見、安易そうに考えるが実はとても難しい。人は、何か判断を求められる時に自分自身で決断するよりも、大勢の意見に流れてしまうことが、度々ある。それは第一に責任を取る必要性が無くなるし、また多数の人々と混じって行動を起こすことができるから、これほど気楽な選択はあるまい。現代、世の中は主体的に判断し、行動に移したいという欲求を除けば、集団に依存してしまう傾向が見られる。
 確かに、人の意見を素直に聞き入れることは、生きていく上で必要な事である。先生や両親など様様な人物からの教えはどれも大切で役に立つ情報ばかりである。「自分に不可欠だ」いう情報を吸収することで、人は成長し学習していく。これは僕の趣味であるテニスについてのことだ。ある日、本人の意向も聞かずに親に勝手にスクールに入れられた。テニスって何? という僕の心境を読み取ったのだろうか、コーチが親切に基本からプレイに関する要点を教えてもらった。新人である僕にとってこのコーチの心はとても温かく感じられ、反抗もせず、一つ一つの言葉を順番に胸にしまっていった。その数日後から、急に性格が変化し「スポーツ魂」をボウボウと燃焼させていたコーチには驚愕したが…。その熱意に答えることができるのも、最初の教えの報いなのだと今となっては思う。(体験)このように、正しい行動をするためには、人の言葉を受諾し、役立てていかなければならない。
 しかし自主的に行動を起こすことも大事なことである。個人個人の思考はどれも一つであるから、他人とは違う見解を表すことができる。例えそれが誤りだったとしても、きちんと責任がとれる人間は大変立派だと思う。けれども、この行為は古代では当たり前で、できないと可笑しいという感覚だったのだろう。敵の裏を突く、これが戦の勝利に最も近いものだが、なかなか成し遂げることができない。だが、かつての猛将軍はこれらの策略を独自に生み出している。織田信長は周囲の意見を跳ね除け、今川義元軍を御自らで先導し奇襲をかけたという。これは世間で有名すぎる「桶狭間の戦い」なのだが、この信長の強さにも驚くが、策にも「よく思い付いたな」と首を傾げずにはいられない優秀さがある。また、「源義経」も鋭い指揮能力を持っていて、平氏の困惑を招くために「ひよどり越え」をしたという。これは鹿しか通らない山の斜面を馬で降りるという過激的な作戦である。当然、下山のさいに源軍にも死亡者が出たと予測されるが、平家に対する被害は多大なものだった。義経の度胸にも感心するが、敵が思案しないような攻撃を仕掛ける事にも心が揺れる。このように、かつての名将は奇抜なアイデアで名を上げていったのだ。個人の意見が尊重される現在、自分で意見を主張する心意気をこの将から見習って欲しい。
 他人の意見を聞いたり、自分で意見を主張することはもちろん大切である。しかし、一番大切なことは自分がいまやりたい事を理解し、その目的を成すために人の意見を聞き、主張することだと思う。(総合化)「始めることも大切だが、やり遂げることの方が、もっと大切である。」という名言とおり、物事をやり遂げることを第一に考え、行動することが大切だと思う。

   講評   miri


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