低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
はっきりと 悟空
花見にケンカはつきものである。花見には、町内や職域といった小共同体の仲間が、つれだって出かけることが多い。それは新しく共同体意識をもりあげようとするか、あるいはこわれかかった共同体意識をたてなおそうとするのに利用される。だいたい日本人は「見る」ということに重要な意味を与える。百聞は一見にしかずということわざの示すとおり、いくら本を読み頭で理解していても、現場を見たものには、たちうちできないのだ。月、雪、花は人と人をむすびつける触媒なのである。西洋のように、しゃべることが社交の基本になっているところでは、話がとぎれるとなにか気まずい思いをしなければならない。日本人なら、だまってなにかをながめることでも、会話は進行しうるのだ。ぼくは、なんとなくではなくて言いたいことは、はっきり言ったほうがいいと思う。(是非の主題)
はっきり言ったほうがいいと思う第一の理由は、なんとなくでは誤解をまねくからだ。(複数の理由)例えば学校で先生が説明などをする時に、よく言っていることがわからなくてやることを、みんなで間違えてしまうことがある。そういうときに誤解をまねくと思う。(体験実例)
はっきり言ったほうがいいと思う第二の理由は、なんとなくではあいまいだからだ。(複数の理由二)いつも友達にわからないことを教えてもらう時に「たぶんこんなもんじゃない?」ということを言われるとなんだか困ってしまうからだ。
確かに分かり合うことも必要かもしれないけど僕は、はっきり言ったほうがいいと思う。(反対意見への理解)
講評 hota
今回も、要約はよくできていました。ポイントを押さえるのが、とても上手になりましたね。少し長かったですが、大切なところをよく選べています。もう一歩進んで考えるなら、今の要約の長さを3分の2くらいに短くするなら、どれを残してどれを削るか、考えてみてね。
「是非の主題」「複数の理由」もOKです。「体験実例」も、やや簡単だったけれど入りましたね。あとは、「社会実例」が見つかれば言うことなしです。
今回、「名言の引用」を忘れていたね。結びの段落に書くことがあまりなくなってしまうから、結びに「名言の引用」を入れると、かっこよく終わることができますよ。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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