国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「くッくッくッ。」(感)   チェリー

 「くッくッくッ。」
とかしらは、笑いがとまりませんでした。あんまり笑ったので、こんどは涙が出てきました。ところが、その涙が、流れて流れてとまらないのでありました。盗人のかしらは嬉しかったので泣いていたのであります。じぶんは今まで人から冷たい目でばかり見られてきました。ところが、この草鞋をはいた子どもは、盗人であるじぶんに牛の仔をあずけ、じぶんをいい人間であると思ってくれたのでした。人に信用されるということは、なんといううれしいことでありましょう。かしらの眼から涙が流れてとまらないのはそういうわけなのでした。(三文抜き書き)
 私がこの話を読んで一番気に入ったところは、かしらが美しい心になったところです。
 私が三年生の頃、母に算数を教えてもらいました。教えてもらったあとやった問題集は、すらすら一年生の問題をやっているように簡単でした。(たとえ)しかし、夜の九時頃、
「チェリー。」
という大きな声が下から聞こえてきました。私が下に降りて話を聞くと、昼間やった算数の問題集の答えがほとんど間違っていました。私の母は、いつもはあまり怒らないのですが、その日は間違っていた事を父にも話し、そして母と父が一緒になって、
「何やってるの!!!!!」
と怒ったので、私はかしらのようにひねくれてしまいました。次の日、私はいつも母に見てもらっている日記の練習帳に、文句をいっぱい書きました。(自分だけがしたこと)その日記を母と父に読んでもらい、母が、
「二人で怒って、言い方が悪かったね。」
と謝ってくれました。そこで、私と母はいつも通り、仲良くなりました。私が悪かったのですが、あんなに怒られたのははじめてだったので、ついついひねくれたり、すねたりしてしまいました。
 もし私がかしらだったら、盗人でなくても人に信用されれば、やっぱりうれしいです。だからもっといいことをしようと頑張るでしょう。私は、いつも父や母にほめられると、やる気満々になります。
 私は、このお話を読んで、みんながお互いに信用出来ればいいなと心の中で思いました。(主題)

   講評   hutu

●項目に注意して、良い感想文を書くことができています。
<三文抜き書き> 長文のはじめ、中、おわりの部分から一文ずつ抜き書く練習をします。<要約> の練習です。ですから、三、四文を抜き書くように心がけましょう。長文の内容をしっかり読み取ることはできています。
 涙が、流れて流れてとまらないのでありました。この草鞋をはいた子どもは、盗人であるじぶんに牛の仔をあずけ、じぶんをいい人間であると思ってくれたのでした。人に信用されるということは、なんといううれしいことでありましょう。かしらの眼から涙が流れてとまらないのはそういうわけなのでした。
<自分だけがしたこと> お父さんとお母さんの二人に怒られてしまったら、ちょっとひねくれてしまっても仕方ないですね。わざと間違えたわけじゃないのに怒られて、残念でしたね。お母さんはいっしょうけんめい教えてくれたのでしょう? それでよけい怒ってしまったのかもしれませんね。

日記にきちんと気持ちを書いて伝えたのはいいアイデアでした。そうやってお互いの思っていることをきちんと伝えあえば、仲直りしたり、謝ったりすることができます。一人でひねくれ続けた「かしら」とチェリーさんの大きな違いはそこですね。
<たとえ> お母さんの教え方が上手なのですね。すらすら解けると気持ちいいですね。いいたとえを考えることができました。
<心の中で思ったこと> 信用されれば、それに応えたくなります。本当にお互いを信用し、それが信頼にかわるような関係を多くの人の間に築きたいですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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