創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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文化的カプセル さぼてん
世界じゅう、どこに行っても日本人の旅行者たちは、身のまわりに、「日本」をもって動き回る。食べものも飲みものも言語も、ことごとく日本のものにとりかこまれていないとなかなか安心できないのである。その小さな日本の事を「文化的カプセル」と名づける。しかし、文化的カプセルは、日本だけの特産品ではなく、アメリカ人だって、フランス人だって、それぞれの文化的カプセルに包まれて生活するのが快適なのだ。でも、文化的カプセルが一番頑丈なのは、やっぱり日本だ。
アメリカや、フランス等の欧米の地域では外国に住んでいるその人たちは、どんな暮らしをしているかという好奇心が芽生える。そしてそれは、日本人にはほとんど無いに等しい。いや、あるかもしれないが、頑丈な文化的カプセルを内側から開かないのだ。そして、その日本の中でも文化的カプセルを持って旅行する。例えば、沖縄に家族旅行で行った時。何日か沖縄料理を満喫して、あるひマク○ナルドを食べた。今思えば、何でわざわざ沖縄まで行ってマク○ナルドを食べてきたのだろう、と思う。それは、やはり、沖縄料理ばかりで、地元の味(それがマク○ナルドというのも悲しいものだ)を食べたくなったのであろう。
私は、外国にいったことが無い。だから、クラス変えをした時、仲が良い子がいないと親しみづらいということを書こうと思ったのだが、生憎、私は、仲が良い子を同じクラスになれない。本当にクラス運がないのだ。しかし、そのお陰(と呼べるかどうか知らないけれど)で、あまり親しみの無い子でも、うちとけることが上手くなったと実感する。そして、逆に仲が言い子と同じクラスになると、その子と一緒にいなくちゃいけない気がして戸惑うほどだ。言ってみれば、そのことに関する文化的カプセルは、無いに等しいと思う。
人間にとって、文化的カプセルとは、破らなくてはいけないものだと、私は思う。そうしなければ、万国共通理解などできっこないと思う、自分を保守的に考えるのではなく、もっと外交的に成ったほうがいいとおもうのだ。
講評 yama
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