国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   助け合って初めて自立   ミーナ

 ヨーロッパと日本の文化を比べてみると、一般の人々における市民意識の堅固さが違うい、先方の長所は、同時に短所をともなっている。強い市民意識は、非常にしばしば、せまくるしい、自己満足的な、そして利己的な感じを受ける。現代の日本人が、やがて彼らの文化の長所を身につけるとき、この短所までもいっしょに取り入れるのでは創造の活力は湧きあがってこない。しかし長所と短所を分離して取り入れるということは不可能であり、統制的な押売的な手段は、いかなるものでも、事柄を根本的にこわす。すべては、日本人自身の内部からの力が湧いて、なされねばならぬのである。
 確かに、集団で助け合い、周りの意見に耳を貸しながら行動するのは良いことだと思う。例えば、学校生活をしているとき、ひとりの意見ばかりを通していたら「わがまま」だと思われるし、学校は集団で生活する場所なのだから、周りに合わせて行動しないと全体のリズムが崩れるばかりでなく授業もろくに受けられなくなってしまう。また、みんなでいるとなにかしでかしたときに、責任が軽くなり負担が減る。
 しかし、自立してやっていくことも大切だ。例えば歴史上の人物で言うと織田信長だ。信長は頑固だとよく言われているが、頑固で天下統一を目指す!という信念を貫き通したからこそ、尾張の小さな大名だったのが、あれほどまで大きな人物になれたのだと思う。信長は誰かと協力して天下統一を果たそうとはしなかった。源頼朝もそうだ。弟と協力せず、なんと弟を殺してしまった。しかし彼らのように自立して、邪魔な物を自らの土台にして生きてきたからこそ有名な武将となれたのではないだろうか。
 どちらも大切なのだが、本当に大切なのは人の自立を阻まず、みんなで協力できるという環境作りなのではないだろうか。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言もあるように、(この本文にもあったが)長所と短所は切っても切れない位置にあるのだから、それを自分の成長、つまり自立に役立てていくのがいいとおもう。私はみんなと協力しながら自分の意思もしっかり持っている、そういう子が本当に自立している子だと言うのではないか、と思う。(総合化の主題)

   講評   hota

 今回も、要約はOKです。もうきっと、ミーナさんくらいになれば、要約もそれほど迷わず、すらすらできるのでは。いい意味での「慣れ」が身につけば、安定した力になりますね。
 「複数の意見」「体験実例」「社会実例」「反対意見への理解」「総合化の主題」すべてしっかりと書けていました。今回は特に、「歴史実例」が入ったのがよかったですね。過去の(現在のでも可)有名人の実例を挙げ、そこから導かれる教訓を実例として挙げるのも、とてもいい1つのやり方です。覚えておいてくださいね。(これはそのうち、必須項目として練習することになります。)
 「総合化の主題」も、今回は難しかったですがうまく入りましたね。「自立」と「協力」、それがうまく両立する環境、難しいですがそれが実現するといいですね。個人でも、ミーナさんが言うように、自立した個人であり、他人とも協調できる、そういう人になりたいものですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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