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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   伝統文化大切に   白河夜船

 最近、日本では園芸がはやっている。しかし、花の名前が、美しく・風雅な旧名もあるのに、大変な勢いで外来語に置き換えられているのだ。もともと、日本の植物の豊富さはヨーロッパをも、優っていた。そして、江戸時代の園芸の興隆のおかげより、日本の草花の名は英語などに比べると、それこそ比較にならないぐらい、味のあるものが多かったのだ。逆に、外国では固有植物がめずらしく、学問的なギリシャ語などに頼ったのだ。そして、その名前が日本にも取り入れられ、花屋や、テレビで外来語の名前が良く出るようになったのだ。しかし、私は、日本の良いものを、見つめる生き方をしたい。
 そのためには、身近な自然を楽しむことが大切だと思う。これは、私たちにとってとても簡単なことだと思う。土地面でも、日本は実に四季の区別がはっきりと分かれている国であるため、四季の行事がたくさんあり、自然と触れ合い、共に楽しむことのできる機会も増えるだろう。実際に、日本にも四季の流れに沿ったたくさんの行事がある。春には花見、秋には月見など、その季節を満喫することのできるのだ。僕も、夏には海へ行って泳いだり、冬においては、雪であそんだりしている。このように、四季の変化に富んでいる日本では身近な自然を楽しむことは難しくないことだ。だから、自然と共に季節の変化を楽しむことが大切だ。
 その他には、自国の文化を教育の基準におくということが、必要だと思う。戦後の時に、日本では西洋の文化を追いかけて生きてきた。戦争に負けた影響だろう。そして、自国の文化を忘れてしまい、美しい日本の伝統が、国外の文化に染まってしまったのだ。そのため、今現在でも伝統工業の後継者などの減少などが問題になっており、どんどん伝統工業が減っているのだ。そのうち、日本全体が外国の文化に染まってしまうのではないか・・・という心配まででてくる。これを、なんとか食い止めるために、以前伝統工業を伝えようというイベントがあったのだ。しかし、あまり人は来ていなく影響はほとんど無いだろうとおもわれる。でも、このまま何もしないでいても、昔から伝えられた伝統的な文化がなくなり、日本が日本でなくなってしまう。だから、自国の文化を大切に守っていかなければいけないのだ。
 しかし、新しいものを取り入れることも大切だ。昔の文化だけでは、それほど人類は進化することができない、しかし「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言があるように、私たちの元になる日本的な文化を充分に理解し守っていきながら、新しい発見を見つけていきたいと思う。

   講評   kira

 白河夜船くん、こんにちは。花の名前ひとつをとっても私たちの西欧への憧れが見て取れます。外来名にすると、何かいいもののように見えるのでしょうか。花以外でも、ITから始まったのであろうビジネス用語は尽く横文字で、勉強を怠ると付いていけないような勢いです。
 そういった西欧化は、じつは上辺だけの模倣で危険なのではないかといった議論がよくなされます。今回はとくに日本的な文化をもっと大切にしようという視点から見ていったわけですね。
 日本は四季に恵まれた立地条件の国です。「土地面でも、」は「立地的にも」「気候的にも」にするといいかな。春夏秋冬を人生にたとえるような楽しみ方をしてきました。実りの秋は、また、人に飽きられる失恋の季節だったりしたのです。そこに、はかないような草木の名前もついたのでしょうね。
 教育のなかに日本的なもののよさを盛り込むことは重要です。「基準」というより「基礎」かな? 伝統工業の継承者が居ない事は切実な問題になってきていますね。芸能の面では最近、歌舞伎が若者にも支持されるようになってきたことがほっとする話題です。
 ルーツを探るではありませんが、自分の今がどこからやってきたものか知っておく事は、これからの発展の条件です。新しい文化の華を咲かせるためにも、日本文化の美しさを知っておきたいものですね。
  

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