創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豊かな心   キリリ

トンボ王国はトンボと親しむための場だ。そのためには見るだけでなく、実際にトンボ採りを体験させることも必要だ。美しいものを自分のものにしたいと思うのは自然の欲求で、それをむげに禁止することはない。今の子供たちの虫採りは数を競う傾向にあるが、これは子供の遊び文化が退廃しているからにほかならない。子供たちがトンボ採りに興じられるような環境を作らなければならない。僕も、自然にふれあい、自然と共生するような生き方をしていきたい。その方法は二つある。

まず、第一の方法は「自然を拒まず、受け入れる」ということである。

「海は汚いから、プールのほうがいい」

いう人がよくいるが、そのように自然を拒まずにきちんと受け入れようとすることが大切なのだと思う。近年はテレビゲームなどが普及し、子どもたちはだんだんと外で遊ばなくなる傾向がある、とよく言われている。あるデータによれば、二〇年まえと比べると、小学六年生の五〇メートル走の平均タイムはなんと一秒から二秒も遅くなっているそうだ。これは、子どもたちが外で遊ばなくなったためだろうと思う。僕の友達には、家でゲームばかししていて、ほとんど外でそばないという人もいた。中には、一日に五時間以上ゲームをするという人もいた。(笑)僕は昔から結構外で遊んでいたため、結構自然と触れ合っていると思うが・・・(体験)

 また、第二の方法として「自然を大切にする」ということがある。このごろ、どんどん開発が進んでいるような気がする。多くの山が切り開かれている。僕の住んでいる津市はあまり都会ではないので、まだ緑残っている。街中の公園や道端などには緑があり、中心部から少し離れた郊外に行けばたくさん田んぼも残っている。しかし、東京都などの都会ではあまり緑が残されていないような気がする。修学旅行などで東京に何度か行ったが、あまり緑は見なかったような気がする。また、あるデータによると、東京都の耕地面積の都の面積に占める割合はわずか〇.八パーセントである。自分ひとりでは難しいかもしれないが、少しは自然を残すことも考えるべきだと思う。

 確かに、開発を行うことによって僕たち人間の生活は豊かにはならになるだろう。しかし、生活は豊かになっても、自然と触れ合うことによって生まれる「豊かな心」は手に入れることはできないと思う。「カメラマンは、レンズのほこりを払う前に、目のほこりを払わなければならない」という言葉もあるように、僕たち人間は、便利さばかりを追いもとめずに、自分の目のほこりを払い、自然と共生する方法を考えなければならないし、僕もそのように生きて生きたいと思う。

   講評   kamo


 「自然と触れ合う」、「自然と共生する」というのは、お題目としては、当たり前で、いいことに決まっているので、それを詳しく説明していくのは、かえって難しいかもしれないと思ったけれど、実例豊富にわかりやすく書けたね。さすがです。
 『構成』……方法としては、申し分のない二つだね。
 改行は、わざとこういう形に、段落ごとに一行あけるような書き方をしたのかな? 読みやすいね。作文用紙であれば、使い方としてはよくないのだろうけれど、また、こんな風にする必要もないけれど、パソコンで書くにはいいかもしれないと思いました。
 『題材』……一日5時間ゲームをするというのはすごいね。考えただけでも肩がこりそう。(笑) それだけひとつのことをやり続けるのは、ある意味では感心するけれど、現実の世界でそれほど夢中になれることがあればさぞかし……、なんて、大人は考えてしまう。^^;
 周りの、比較的恵まれていると思われる環境を大切にしたいという気持ちも、よく伝わってきたよ。
 『表現』……名言は、その選び方というより、引用の仕方がうまい。書きっぱなしではなく、名言を補足説明し、補強する形で、自分の意見とうまく合わせたね。よくできました。
 『主題』……「自然」について、「豊かさ」について、自分の考えている、実感している範囲で、しっかり書くことができているので、説得力を持って、明確に伝わってきました。

 △忙しい中書いてくれたので、ちょっとタイプミスが多かったみたい。気をつけようね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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