創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   国の成長とは...   あるま

 日本の戦後史とは、簡潔に表現すれば「生命と生活の安寧をお金で買い、その代償として、高潔さの得を売り渡した」ということになる。日本の科学技術は進歩したが、今の日本に必要なのはノーベル賞受賞者を一人増やすというよりも、次の時代に生きるものたちが、少しでも生きていてよかったと思えるような地球を残すための科学技術である。そうして外国の援助に助けられた返礼を、日本はすべきなのだ。私は「お金と引き換えに得を売り渡す」という日本の社会はまさにそのとおりであると思うが、これは問題である。
 その原因として、人として何が「良いもの」なのかが伝わっていないことである。今の社会では人の価値観というものがばらばらで誰かが決めるといった行為は見られない。だから人によってあまりにも差が出てしまうのである。例えば身近な例で言うと、「勉強が良いもの」という言葉でその具体的な捉えかたが人によって全く違うということがある。暗記することが「良い」のか、数学のようにわずかな知識も発展させるのが「良い」のか、または質より量だとか量より質だとかさまざまな考え方がある。すべてを統一させてしまっては個性というものまでなくなってしまうが、人さまざまな価値観では「得」の基準さえも分からない。
 もうひとつの原因としては、戦後経済的な発展があった為お金が全てだと考える人が多くなったことである。現代はお金があれば幸せの半分が買えてしまうと言われるほどお金でさまざまなものが手に入る時代である。これまで日本全体が発展したのも経済に関わるところが大きいのだ。しかしそんな時代だからこそお金とは変えられない「得」にみんなが目を向けられたらいいと思う。国が進歩することはお金に関わるところだけであろうか。例えば国民の持つ考えや理想などそういった心理面の成長も大きな国の進歩であるのだ。
 確かにお金は大事な蓄えであるから粗末にされるものではない、しかし「お金はものを買う手段であって全ての代償ができるわけではない」というように「得」を買うという考え方は問題である。私たちはこれからも未来のために豊かな地球を望むが本当の「豊かさ」を追求していける社会であってほしい。

   講評   huzi


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