低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2569 今日1931 合計4544
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   イギリスの犬と日本の犬   ミディ

 イギリス人の飼っている犬というのは実におとなしく、一切吠えない。もちろん引き綱も必要無しである。それに比べて日本人の飼っている犬というのは、恥ずかしくなるほどめちゃめちゃである。飛び掛ったり、吠えたり、飼い主を小走りさせるほど走っていったりと自由気ままに過ごしている。このような違いはそれぞれ人間の動物のお互いの位置づけが、イギリス人と日本人では全く異なる事からだと思う。イギリス人にとってペットは人間が完全に支配すべき、それ自身は自律性を持たない存在と考えている。しかし、日本人にとってみれば犬は自体自由な自律的な存在だと考えている。なので、イギリス人は責任感を持ち、素晴らしくまじめな犬を育て上げているという事だ。(要約)
 私の友達の家ではミニチュアダックスフンドという種類の犬を飼っている。その犬は日本で産まれて日本人に育てられているのでイギリス人に飼われている犬とは違い、とてもやんちゃな犬だ。全くしつけを教わっていない訳でないけれど人が来たら知人であってもキャンキャン吠えまくっている。興奮してしまい疲れるまで落ち着いた態度は見せないぐらいだ。別にその犬だけではない。道をリードでつながれて散歩している犬のほとんどは飼い主を走らせたり自由気ままにしていたり吠えまくったりしている。いくらおとなしくてもさすがにリードを付けずに散歩等させたら危険だ。いつどこで逃げ出して捨て犬になるか、いつ何処かの犬と出会って喧嘩しないか分からないからだ。別にこの様になってしまうのは日本人のせいではない、それぞれの国での考えというのがあるからこうなってしまうのだと思う。それに私にとってみればどんな犬であろうと大人しく、何でも言う事を聞くほうがまるでロボット犬みたいで不自然な感じがする。私は今の日本にいるような個性豊かなやんちゃな犬の方が好きだ。
 イギリス人は悪気はないのだけれど犬を置いていくなどをするのなら注射で安楽死させた方が犬にとって1番良いと思っている。しかし日本人はかわいそうだけれど犬を信じて置き去りにした方が犬にとって幸せなのではないかと思っている。私は日本人の考え方の方、犬を信じて殺さない方が犬にとって幸せだと思う。いずれ生き物はみな死んでしまう、なのでその前に犬達に1匹だけで生きる苦難を感じてほしい。そして、たくましく育って南極観測隊が連れて行けなかった犬達のようになってほしいと私は思う。もちろんそのためにわざと捨てるようなことはしない。それは犬を本当に愛していない証拠であるからだ。だから犬を安楽死させるか置いていくか選ぶように言われたら私は多分人がたくさん通るような所に少量の食料などを残して置いていくだろう。しかしそれには本当に勇気と信用がないと出来ないことだ。私のこの気持ちはこの文を書いて分かった。今まではこんな事を考えもしなかったが、今日この気持ちに気付いた。今日からは犬をもっと信用しなければならないと思った。
 イギリス人と日本人では犬に対しての接し方はそれぞれちがうけれどどちらも犬を責任もって可愛がっているのには違いないと思う。犬が好きな人、犬の事を世話したい人だから飼える。しかし飼ったからにはちゃんと犬を育ててあげなければいけない。だからといいイギリス人の飼っている様に大人しく、一切吠えない犬だけがちゃんとした犬ではない。日本人の飼っている様なやんちゃな犬だってしつけの基本をマスターしていればそれはそれで立派な犬だ。しかし立派な犬じゃなくてもどんな犬でもいい。しつけばかりされて皆からほめられる犬、やんちゃだけれどそこが可愛いといわれる犬。どんな犬に育てられようとそれはそれで犬の個性があっていいのだから・・・。 (書き出しの工夫)

   講評   onopi

 第一段落の要約よくできています。第二段落で身近な例として自分の友達が飼っている犬について書いていくことができました。その犬の様子をよく見て自分の考えを入れながら書けていると思います。第三段落ではイギリス人と日本人の犬に対する考えからの違いについて自分ならこうするだろうということを入れながら意見を書いていくことができました。第四段落で日本人にもイギリス人にも犬に対する愛情があることを示した上で、
おたがいの接し方の違いについてさらに考えを深めて書いていくことができました。よく書けています。書き出しの結びもよくできています。
 イギリス人も日本人も犬に対して愛情をそそぎ責任を持って飼っている人が大半だと思います。しかし無責任な飼い主も少なからず存在していて、そういう人たちが問題を起こすのでしょう。
    

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)