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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本と高齢化社会   ともっち

 日本は今、高齢化社会だといわれている。これは日本の経済成長の結果である。しかし高齢化になったことで負担のあり方についての問題が生じている。「現役の賃金から多額の社会保障費用をとり、それを高齢者にまわすのはおかしいのではないか。」と言う人がいるが、それは言い過ぎである。なぜなら今の高い生産性というのは、現在年金をもらっているような世代の貢献の結果であるからだ。要は人生のいつにいい思いをするかという時間の問題なのだ。私は高齢化社会の良い面を見ていくべきだと思う。
 そのための第一の方法は高齢者から話を聞く機会を増やすということだ。私は小学生の時に修学旅行で広島へ行ったが、そのときに原爆で被爆された方から話を聞いた。その人は85歳くらいのおじいさんだったが、原爆が落とされた時やその後の様子を私たちに話してくださった。原爆で被爆して、今も生きておられる方はとても少ないと思う。今の日本は平和なので、戦争があった時代のことなどは忘れがちだが、私たちはお年寄りから話を聞いて戦争の恐ろしさを知っておかなければならない。このようにお年寄りからの貴重な話を聞くためにも、そういう場を設けるということは大切である。
 第二の方法としては定年を超えた人が活躍できる場を作るということだ。最近はスポーツをやる高齢者が増えてきている。陸上では高齢者向けの大会なども開かれているらしい。私は以前、テレビで100M走を走る95歳のおじいさんを見た。その人は若い頃から走っていたのではなく、85歳から走り始めたと言っていた。そして自己流で毎日メニューを決めてこなしていて、今では100M走の90歳以上の部で世界記録を持っている。そしてそのおじいさんは自分の世界記録をさらにはやくしようという目標を持って毎日がんばっている。このように高齢者が活躍できる場を作ることで、高齢者自身は充実した生活ができるし、また私たちももっとがんばろうという気持ちになれる。
 確かに高齢化社会になるにつれて生じる問題はたくさんあるし、それらを無視することはできない。「楽しく生きるためには、ネガティブではなくポジティブに考えよう」。従って私は現実に訪れている高齢化社会の良い面を見ていくべきだと思う。

   講評   huzi

 100M走を走る95歳のおじいさん! これは見習わなくては、その体力と気合には驚きですね。
  高齢化社会から超高齢化社会に移りつつある日本。独居老人や介護問題、年金負担問題など、マイナスイメージで語られることが多いのは、若い世代が中心となって高齢化社会を語るからでしょうね。しかし、高齢者の中には、自分の人生の実りの時期を楽しんでいたり、社会に還元している人もすくなくありません。
  【当為の主題】=べき、を明確に書けましたね。複雑なところに論点をおかず、単純明快にしたのは正解です。自分の体験から無理なくいえるのはどの範囲か、最初から示しておくとあとが楽につながります。
  【方法】も適切。一方は私たちにとってよいと受け止められる面、他方は高齢者自身にとってよい面と、ニ方向から書いたのがいいですよ。ところで、世界記録は何秒ぐらいなのかな。興味があるなあ。
  【自作名言】、「楽しく生きるためには、ネガティブではなくポジティブに考えよう」。これは単純ながら、本当にそのとおりだね。同じ物ごとでも、どのように考えるかによって、未来が変わってくることもありますね。

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