国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2126 今日660 合計7658
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   北海道旅行   えとわ

「北海道旅行が晴天でありますように、事故なく行って帰ってこられますように。」
と私は、神様にお願いをした。私たち三人は、1時出発の飛行機に搭乗した。なんとポケモンの絵が描かれた黄色い全日空の飛行機だった。
 離陸するとき、すごい音とスピードで走り出し、ふわっと浮いてどんどん上昇していった。下を見ると、まるで、地図を見ているようだった。1時に新千歳空港に到着し、レンタカーで一泊目のホテル大雪に向かった。ホテル大雪では、三つの温泉に入り、粗品をもらった。
「粗品って、何?」
と父に聞いたら、
「粗末な品物だよ。」
と教えてくれた。本当にその通りだった。
 次の日、いいお天気だった。大雪山ロープウェイに乗って、五合目まで行った。そこから山々を見渡した。私は広大な景色に感動した。母は、
「きれいだね。秋に見たら、もっと美しいだろうね。」
とつぶやいていた。
 層雲峡をあとにして、銀河、流星の滝に行った。私は,
「見なくても ザァーと聞こえる 滝の音」
と俳句がひらめいた。母に、
「松尾芭蕉みたいね。」
とほめられた。
 次に、北きつね村に行った。放し飼いになっているきつねに、ビーフジャッキーみたいなえさをあげた。かみつかれそうだったので、ほうり投げた。すると、くいしんぼうのきつねがすごい勢いでこっちへ向かってきた。
「もっとえさをくれ。」
という感じだった。私が持っていたえさを離すと、きつねは、地面に落ちる前にジャンプキャッチをして食べていた。父が、次に行くぞと言ったけれど、私は楽しくて、しばらくきつねとたわむれ遊んだ。
 また、車を走らせて、網走監獄へ行った。舎房の扉が開いていたので、中に入って見学をしていたら、父が扉を閉めてきた。閉じ込められる寸前に脱出した。周りの人が笑っていた。さらに、父は、看守になりきって、
「お母さん、食事だ。朋代、食事だ。」
と小窓から声をかけていた。私は、おもしろくてけらけら笑っていた。母は、あきれていた。
 今日の見学の最後を小清水原生花園にするはずだった。正面には、この日泊まる知床半島が見えた。海を見ると、かすかに国後島が見えた。看板に『返せ!北方領土』と書いてあった。すぐ近くに原生花園駅があったので、駅長の洋服と帽子をかぶって写真を撮った。車に乗り込んで知床のホテルに向かったが、
「明日は雨が降りそうだから、今日のうちに知床観光船に乗ろうよ。」
と母が、無理やり誘ってきた。私と父は、ホテルでゆっくりしたかった。しぶしぶ付き合った。一時間半という長い時間の船に乗っていた私は、途中で飽きてきて父と手遊びをして過ごした。
 三日目は、まず、知床五湖に向かった。途中で北きつねやしかを見つけた。世界自然遺産に選ばれただけあるなと思った。五つの湖を全部回るには、一時間半ほど歩かなければならない。ヒグマに注意して歩いていると、ダダダダダという足音が後ろから聞こえてきた。ヒグマかと思って心臓がばくばくしてきた。隣で母が、悲鳴をあげていた。ところが、父がヒグマになりきっておどしてきたのだった。おもしろい父である。母が歩くことに弱音を吐いたので、一湖と二湖を見て帰ってきた。天気も心配だったので、先を急ぐことにした。
 知床峠を通って、トドワラに着いた。母は、
「1キロも歩くの。帰ろうよ。」
とまた、弱音を吐いた。しかし私は、馬の耳に念仏のように、とっとことっとこ歩き出した。途中で私を呼ぶ声は聞こえたが歩き続けた。結局、両親は、私を呼び止めることができず、目的地までついてきた。もし、言うことを聞いて戻っていたら、目的地にはいけなかったであろう。帰りも歩きたかったけれど、母のために馬車に乗った。
 雨が降ってきたので、直接阿寒湖温泉のホテルに向かった。早めにチェックインしたので、ゆっくり温泉に入り、早めの夕食をとった。
 四日目は、夕張まで樹海ロードのドライブを楽しんだ。夕張に着いて、メロンを買って、祖父母に送った。焼きとうもろこしとアイスとじゃがバタを買って昼食にした。
 夕張は昔、炭鉱の町だったそうだ。そこで、石炭の歴史村に行った。ライトのついたヘルメットをかぶり、炭鉱探検をした。真っ暗なので、父を先に行かせた。母が、
「こんな暗いところで炭鉱の仕事をしたのね。大変だったわね。」
と話しかけてきたので、相づちを打った。資料館には、石油は41年、石炭は192年でなくなると書いてあった。私は石炭をうまく利用すればいいと思った。
 最後に、『幸福の黄色いハンカチ』の昔の映画の撮影現場を見に行った。撮影現場だけでなく、町中の家々に三角にはられたロープに黄色いハンカチが掲げられていたので、びっくりした。撮影現場の中に入ると、願い事が書かれた黄色い紙が壁中にはられていたので、これも驚いた。私は、『夢がかないますように。』と書いてはってきた。
 日本航空の飛行機で帰ってきた。自家用車で家に帰るとき、私は眠ってしまった。三泊四日の北海道旅行があっという間に終わってしまった。冬休みは、沖縄に行きたいな。

   講評   sugi

 本当に楽しい四日間の旅行だったね。この旅行記を読んで、北海道に行きたくなる人もたくさんいそうだなあ。
 10月は勉強にも運動にも、いい季節。言葉の森は新学期が始まります。また、楽しく進めていきましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)