低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2346 今日2287 合計52197
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   初公演!!   オーロラ

 「おはようございます。」
「おはよう。」
 今日は、九月十八日。私のバレエの公演の日です。発表会じゃなくて、公演なのでとても緊張します。この日見に来てくれる予定の人達は、お母さん、お父さん、おばあちゃん二人、おばさん、奈良崎先生、同じ支部の子達です。ハナちゃんも来てくれるので先輩として、しっかりやらなくてはなりません。それに今日は、お客様がわざわざお金を払って見に来てくれるので、お客様に喜んで帰ってもらえるように……と考えると、とても興奮してしまいます。朝、九時楽屋集合、夜十時半解散なので、十三時間半楽屋生活です。夕方六時開演なのに、朝、十時ごろには、もうメイクをしていました。メイクが途中なのに、先生が
「バーレッスンをしますよぉーー。」
と言ったので、私たちは
「えーー、このままぁーー?!」
と、驚いてしまいました。なぜかというと、このままではまるで、おばけの状態なのです。(笑)バーレッスンの時は、本番なので集中出来ませんでした。バーレッスンとリハーサルが終わったらまたメイクです。全部のメイクが終わって一番最初に鏡をみたらうわっ! やっぱり怪物の私が目の前にいます。
 それから舞台稽古をしました。舞台稽古は、先生達の注意が入っているので、まだ本番じゃないという気持ちでした。舞台稽古が終わったら少し時間が合ったので、先生方の「シンデレラ」の練習を見てからお昼ごはんになりました。そのあと私が、衣装姿で楽屋のテレビのモニターを見ているとお客様が、どんどん集まって来ました。(もうすぐだ……)という気持ちでいっぱいになりました。
 いよいよ本番です。私は、心配することが二つあります。一つは、衣装の背中にさしてある旗がちゃんととれるかということ。もう一つは、私達はかなり高い台の上で踊るのですが、その台から落ちないか、ということです。そういうことを考えているうちにもう本番の時間になってしまいました。                  
 幕が開いたらいきなり盛大な拍手が聞こえました。私は、(なんで拍手がおこるんだろう?)と思っていました。たぶん、ほとんどの人が私達のお母さんやお友達だったのだと思いました。でも、ちょっとうれしくて得意になってしまいました。そんなことを考えていたら一回ふらついてしまいました。(やばっ!)と思ってそれからは、さらに集中してやりました。ジャンプするときに台から落ちないかとても不安でした。練習では後ろの台にぶつかったけど、本番ではぶつからないですみました。さっき少し失敗もしたので、ジャンプは怖くても精一杯飛びました。でもやはりとても怖かったです。最後のポーズをすると−
 パチパチパチ×100!
曲がまだ終わっていないのに、とてつもない拍手がおこりました。それから幕の外でおじぎをしてから楽屋に戻りました。おじぎをするときみんなで心を一つにしてなるべくそろえておじぎをしました。
 それからは、次の出番まで時間が余っていたのでレオタードに着替えてお話をしたり、お菓子交換をしたりしていました。
 次の私たちの出番はほんの少しで、一分間もありません。だからお客様に何のためにここに来たのか、ということが分かってもらえるように精一杯踊りました。舞台はさっきよりさらに暑くて、まぶしくて大変でした。足のうらまで舞台の暑さが伝わってきました。でも、うまく出来たと思っています。
 最後の出番はラストシーンの波です。ここは、船が出るので逃げながら踊らなければなりません。それに声も出します。私は、声を出している時に思わずあくびをしてしまいました。(笑)でも最後には、またまた曲が全然終わっていないのに、ものすごい拍手を浴びることができました。カーテンコール(おじぎ)のときに、次の日に公演をやる友達が大声で二階から
「ブ・ラ・ボーーーー!!!」
と言ってくれました。でもそのときには、私たちはだれが言っているのかわからなくて、おじぎをしながらとなりにいた友達と
「だれが言っているんだろうね。」
「うちたちの支部の人たちだったらはずかしいね。」
などとしゃべってしまいました。帰りは車で帰ったので車の中で寝てしまいました。
 私は、初めての公演で、お客様に喜んでもらえるようにするには、大変な努力が必要だ、とわかりました。疲れたけれど、今までのバレエの一番の思い出になりました。十二月にも公演があるので、そのときにはもっともっとお客様に喜んでもらえるようにがんばりたいと、心の中で思いました。

   講評   nara

 2つ目の演目の説明を加えたのね。大きく変えたわけではないから一読するとそれほど変化はないようだけれど、ていねいな感じになっているね。大きな変化はないけれど、確かに読んだ印象がちがうというのは、実はとても大切なこと。細部に注意を払うというのは、目立たないけれど、作文全体の質を上げるために不可欠(ふかけつ)なことだからね。
 今、読んでいる『チョコレート工場の秘密』は、映画でもやっているね。お母さんと一緒に見にいけるといいね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)