創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「否定的」か「励ましあい」   えうや

 僕らは自分になじみのない物に接触するのを怖がる。自分が壊れると思うからだ。自分の同一性を確保するなら、〜ではないと言う形で自分を規定するしかない。自分を誰かにとって必要な存在であると確認できて、自分の存在を実感できる。自分が他人にとって少しでも意味のあることを感じられる限り、自分を見失わないでいられる。意識が希薄になる時、自分の存在の同一性を皮膚感覚の境界で回復しようとする。僕は、否定的な形でアイディンティティを確立するより、他者との関係から確立したほうがいいと思う。
 他者との関係から確立させたほうがいいと思う一つ目の理由は、他者との関係の中で確立させようとすると、自信が持てるからだ。僕の体験では、小学校の部活の最後の試合である。僕はこの試合に出られなかった。理由は、ボランティアで、外国に行っていたからだ。その試合は、結局負けてしまった。試合が終わったとき、皆が「あいつがいれば・・・」とか、「あいつがいなかったから負けたんだ・・・」と言っていたらしく、試合に負けたのは悔しかったが、そう言われたのは嬉しかった。
 二つ目の理由は、他者との関係の中でアイディンティティを確立すると、成長するからだ。
国語で、作文を書く時間があった。その時、友達に「おまえは作文書くの、上手いからいいなぁ」と言われた。その言葉で、なぜかやる気が出て、クラスノ中で一番長い作文を、一番最初に書き上げた。そのときに先生にほめられ、そのときから文章を書く授業のときはやる気が出るようになった。
 確かに、否定的にアイディンティティを確立するほうが簡単だ。しかし、仲間と励ましあったり、先生にほめられていく方が、絶対にいいと思う。

   講評   tama

第1段落: 要約に続いて、意見を述べることができました。「アイディンティティ」とは耳慣れない言葉だったかもしれませんが、きちんと使いこなすことができましたね。

第2段落: 部活の最後の試合に出られず、残念でしたが、負けてしまったことによって、健くんの存在がどれほど大きかったかを皆が知る結果となったのですね。自分一人の殻に閉じこもっていては気づかないようなことが、他者を通して見えてきたというよい例が書けました。

第3段落: 得意なことを認められるのは嬉しいですね。それを励みにまた頑張ることができるのもよいことです。自分にプラスになることであれば、人と比べるのもよいことでしょう。これもよい実例が書けました。

第4段落: 否定的にアイディンティティを確立することのほうが、確かに簡単ですね。しかしそれでは何の解決にもならないだけでなく、自分自身をどんどん小さくしてしまいます。(名言は46、47などが使えそうです。)
 人とのかかわりの中から新しい自分を発見し、成長し続けられる人間でありたいものですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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