創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ものくらべ   ミニまろ

 人間の目というものは、すぐに比べたがる。物の大きさ小ささ、重さ軽さ、そして良さ悪さといったものを。こうした相対的なものの見方をしてしまうのは、人間の習性である。
 こういった相対的な物の見方は、誰にとっても理解しやすい方法だと思う。例えば私の現在通っている中学校では、「言語技術」という作文を中心とした特別授業があり、その中で「描写文」というものを書くことがある。そこで、ネズミの描写文を書くとする。そこで重要となってくるのは、ネズミの大きさである。それをわかりやすく説明する際に必要となってくるのが、相対的に物を見る目、である。その方法を使って描写文を作ってみると、「ネズミはリスよりは小さく、カブトムシよりは大きいです。」となる。リスより大きいネズミも、そうはいないであろう(笑)。こうして物を比較することによって、描写がぐっとわかりやすくなるのである。
 しかし、全ての物事を比較してばかりいると、そのもの独自の良さを見失ってしまうことがある。これは、人間関係にも言えることである。人間はすぐに比べたがるから、人のこともすぐに比べてしまう。目の前に人が二人現れたら、二人のうち、自分と気が合いそうな人とばかり仲良くなる。そのせいで、もう一方の人の方には目も向けない。いわゆる無視である。このような人は、いわゆるいじめっ子と呼ばれ、周りの人からどんどん嫌われていく。一方、物事を比べない人、すなわち絶対的な見方をする人は、人のことも比較しないので、誰とでも仲良くすることができ
る。一人一人の個性を受け止め、そこ個性を全てプラスに考えようと努力する。そのような人には、周りからどんどん人が寄ってくる。いわゆる人気者だ。クラス内に人気者がいるということ
は、物事を全て比べるのではなく、一つ一つの独自の良さを理解する人がいる、ということなのだ。
 確かに相対的な思考も絶対的な思考もそれぞれに大切だ。しかし、一番大切なことは「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言の通り、絶対的なものをひとりで決めていくことよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである。相対的な思考は相手にとってもわかりやすいが、物事独自の良さもしっかり受け止めることが重要なのである。

   講評   nara

 7・8月はテストや夏休みで提出数が少なかったけれど、9月はそれを取り戻すような勢いだったね。この作品はよく練って書けていて、意見も実感のこもる具体例を添えて述べてあった。10月からもこのレベルで書けるよう取り組んでいこうね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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