国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   けんか   セコイア

 私は、たまに家で妹と口げんかをすることがある。けんかをした後に、けんかをした原因は何だったのだろう?と不思議になる時がある。けんかをしていた間の事を思い出しても、そんなに大きな理由は見つからない。けんかをする時は、誰かが最初に相手にちょっかいを出したり、邪魔をしたり、余計なことを言って相手を怒らせてしまうかのどれかだろう。又、自分の機嫌の悪い時に人にあたったりする時もある。しかし、私はけんかをすることは悪い事だとは思わない。つまり、けんかをすることは良い事だと思うのだ。(是非の主題)
 第一の理由は、けんかをすることによって相手ともっと仲良くなることがあるからだ。「けんかをするほど仲がいい」という言葉をよく耳にしないだろうか。けんかは、仲がいい人やよく知っている人としか出来ないものである。私は、話をした事もない全然知らない人とは、けんかなんてしたことがない。けんかになる奥深い話もしないからだ。(複数の理由の一)
 第二の理由は、けんかをすることによって相手の気持ちが分かる事もあるからだ。私は妹とけんかをしていた時、こう思っていたのか、と初めて妹の気持ちを知った事があった。それで、私と妹は仲直りをすることが出来たのだ。又人間は、自分の気持ちや思っている事を心の中にためずに、口に出したり表現したりする必要があると思う。10代女性のストレス解消方(コニカ1996年)というデータには、一位はカラオケで16.4%と書いてある。又、10代男性のストレス解消の方法もカラオケが一位を占めている。カラオケというのは、自分で口にして歌う事である。これを見るとやはり、自分を表現することは大切ということが分かる。けんかもこういう意味では必要なのかもしれない。(複数の理由二)(データ実例)
 確かに、殴ったり蹴ったりするけんかは良くない。勝った人も負けた人もみんな傷を負い苦しみ合う戦争も絶対にしてはいけない事だと思う。傷つけ合うけんかは、何としてでも避けなければならない。しかし、思い出してみるとおかしくて「ハッハッハ」とお互いに笑ってしまうようなけんかはしてもいいと思う。「一人の敵を作らないものは、一人の友も持たない。」という名言があるように、お互いに憎み合って嫌な気持ちになるようなけんかではなければ、けんかをすることは決して悪い事ではないと思う。(反対意見の理解)(名言の引用)(是非の主題)

   講評   unagi

 <1>状況説明と意見が手際よく書かれています。往々にして、けんかの原因はささいなことですね。読み手の共感を呼ぶ「よくあること」を的確に、冒頭に入れているところが上手いと思います。是非の主題:「けんかは良い」
 <2>理由①「もっと仲良くなれる」:「けんかをするほど・・・」という名言を自然に操っていますね。対比として挙げられた最後の一文、「けんかになる奥深い話・・・」非常に説得力があります。
        
 <3>理由②「相手の気持ちを知る・自分を表現する」:妹さんとけんかをした時の実例を挙げて理由を説明しています。理解した上での仲直りはいいものです。「雨降って地固まる」ですね。また、データ実例を使って「ためない」ことの大切さを説いています。いずれも適切な例です。
 <4>「確かに、殴ったり・・・」以下「反対意見への理解」:やってはいけない種類の争いに言及することで、バランスの取れた意見文となっています。戦争といった社会的な事柄に触れているのも素晴らしいです。名言の引用から主題への流れがスムーズです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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