国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   スポーツのよさ   すいーとぽてと

 5月頃、学校の体育祭があった。皆、とても燃えていた。学年対抗なので、特に高校生は近寄りがたく、まるで全身から炎が噴出しているかのような迫力で応援をし、競技に望んでいた。私は、綱引きと玉入れの種目に参加した。玉入れは、あせりすぎて一つもかごに入れることが出来なかったのを覚えている。綱引きでは力を入れすぎて真っ赤になっている写真がドアップで学校に貼られていた。それでもとても楽しい体育祭だった。スポーツには、二通りの考え方があると思う。
 確かに、スポーツには勝ち負けが必要だ。勝ち負けがある事によって、気合が入るからだ。この体育祭で、白熱して100メートル走などで1位をとった中学2年生は何人かいる。応援交換は毎朝練習をしたが、練習に出る人は毎回やる気のある人だけだった。しかし、少しずつ朝練習に行く人が増えていき、最後は全員そろって練習をすることができた。これは、勝ち負けを意識し始めたからだろう。そして本番は一丸となって今までで一番良いものが出来たと思う。学年の朝礼で自分達の応援をビデオで見たとき、動きがそろっていて、感動した。周りの人も、自分達の発表だが、歓声を上げながら拍手していた。
 しかし、勝ち負けにこだわってばかりではいけない。昔話で、「牛と蛙」というイソップ童話がある。蛙のお父さんが、自分の子供に、
「牛のお腹はこのぐらい大きいのだよ。」
と、牛に負けないように、お腹を膨らましているうちに、お父さん蛙のお腹が破裂してしまう、という話だ。この物語のように、勝ち負けばかりにこだわっていると、本末転倒な事が起きてしまう。勝ち負けを考えないことによって、相手のミスを喜ばなくて良い分、スポーツが楽しめる事もあるのだ。
 スポーツには勝ち負けがあった方が良いという意見と、ない方が良いという意見、どちらも大切だ。しかし、「ライオンは、一匹のウサギを倒すためにも、全力を尽くす。」という名言がある。このように、一番大切なのは、スポーツを通じて自分自身が成長することだ。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。体育大会は燃え上がったようですね。高校と一貫だと、こういう行事で学ぶところが大きいですね。綱引きは、確かに条件反射的に本気モードになるね。力を合わせることの大切さが実感できる。(写真、見たいなあ)
 勝ち負けは大切だという意見は、スポーツだけでなく社会の仕組みについてもよく言われます。競争意識は社会全体を前へ押し出し進歩させるからですね。応援こそ、いちばん競争心が煽られる部分ですね。
 しかし、競争ばかりではいけない、協力、協調も大切といった考え方もあります。「「オリンピックで重要なことは勝つことではなく参加することである。人生で重要なことは勝利ではなく努力することである。勝ち取ったという結果ではなく、よく戦ったということが大切なのだ。この考え方を広げてゆけば、もっと強くもっと勇敢な、そして何よりもより節操のある度量の大きな人間が育っていくだろう。」オリンピックの父と言われるクーベルタンの有名な言葉にもそれは謳われています。「牛とかえる」のかえるの父さんはくだらない勝ち負けにこだわってしまった例ですね。
 スポーツから学ぶべきは、全力を出し切る事で成長することなんだね。爽やかな汗はそのときの勲章だね。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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