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　　　「ふしぎ」　　　えてよ

　子供の世界は、「ふしぎ」に満ちている。子供は「ふしぎ」と思うことに対して、大人から教えてもらうことによって知識を吸収していくが、時に、自分なりに「ふしぎ」なことに対して自分なりの説明を考えつく時もある。神話をまったく放棄すると、自分の心の中のことや、自分と世界とのかかわりが無視されたことになる。人間が、「ふしぎ」と思うことはとても大切である。
　第一に、「ふしぎ」が、あることによって新しい発見があるからだ。「ふしぎ」は、いろいろな物を考えさせてくれる。
　第二に、「ふしぎ」をただ理屈だけで、終わらしても、知恵や知識だけ増えるだけだ。しかし理屈では、心の豊かさは、増えないのだ。
　心を豊かにするものは、やはり神話や物語であるのだ。神話は、その存在を深めて、豊かにする役割を持つものであるのだ。

　　　講評　　　jun