国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   柿は昔の人気アイドルである。   えしい

 色づいたカキは日本の秋を彩る風物詩である。カキは中国で生まれ日本で大きく発展した果物であって、また、日本名のままで世界に通用する数少ない果物である。また、柿はビタミンCを格別にたくさん含む果物である。それはリンゴの23倍、温州ミカンの2倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCの供給源となってきたのである。
 カキは昔、お菓子代わりであったが、現在、生産量が年々低下である。やはり、戦後に起こった、食生活の洋風化であるのか。リンゴ、バナナ、オレンジ、クッキー、飴などが、外国から輸入されてきて、農家は、柿の木を捨てて、ブドウなどを食べるようになってきたのか。しかし、今も食べている人がいる。マンガにも、甘い柿と思って食べたら渋柿だった、なんてことが入っていることがある。昔は俳句などにも使われていた。正岡子規の『柿くへば鐘がなるなり法隆寺』である。正岡子規は、柿が好物であった。そして、法隆寺をたずね、その歴史と秋にひたっていた。そして、法隆寺の門前にある茶店で、名物の柿を食べてくつろいでいる時、鐘がなると、この俳句を作った、というわけである。まるで、柿って昔の人気アイドルみたいである。ちなみに、1980年代には、『シブガキ隊』というのがあった。
 昔、柿を食べてたのかと、父に聞いてみたところ、やはりよく柿を食べてたらしかった。しかし、今は柿というより秋刀魚であろうか。最近、秋刀魚のかばやきなどが、給食の献立に出ているが、柿は一日しか献立に出なくなった。山の幸より海の幸であろうか。柿よりカキであろうか。そういう気がする。僕も柿が苦手だった。そのまま冬を送るのであろうか。現在、柿は渋くなっているのである。さて、渋柿のことであるが、渋柿をおいしくすると言う方法がある。採れた渋柿を、干す。それだけである。やっている人は、都心部ではあまり見かけない。柿は外国の果物と戦い続けているが、今も負けばかり出しているのである。
 柿は、人間にとって宝の持ち腐れである。柿にビタミンCがいっぱい詰まっているのに、それを食わず、ブドウや秋刀魚などを現代人は食べるということなのである。そもそも柿というのは、風物詩であるが、人気がないので、秋刀魚やブドウに変えられそうなのである。たとえ、柿を育てていても、庭の外の道路にぐちゃりと落ちるというわけなのである。柿の戦いはまだまだ続く…。

   講評   miri


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