創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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      私の名前    ブラックベーダ

「え〜そうだったんだ。」
と、私は母から自分の名前はどうやってつけられたかを聞いた。私の名前は、●■だ。このような名前になったのは明るくいてほしいからだそうだ。そして●■の●は私の父の名前の一部をとった物だ。ついでに私の兄の名前は、和●だ。苗字は▲▲というので▲▲の平と和●の和で平和に生きてほしかったそうだ。
人の名前は人それぞれである。そしてなぜそのような名前かは人それぞれである。私の母は、二十三日に生まれたので二つと三つで文子という名前になった。
人の名前は時代によって違う。今は男の人で「○○子」と言う名前はほとんどいない。だが、昔は「蘇我馬子」など数が多い。そして「○○左右衛門」などの名前が多かった。だが今ではほとんどそのような名前はいない。そして戦争中は名前に日本が戦争に勝つように、「勝(まさる)」や、「勝利(かつとし)」などの名前が多かった。
前に聞いた話だが、昔に日本が占領したアイヌ(今の北海道)、この民族が日本に負けた後、アイヌの人々は日本風の名前に強制的に変えられたことがある。今まで慣れていた名前を変えられると言うことは、今までの想い出が薄れていく気がして、名前が変わることは良くないことである。だが悪いことをして、警察に捕まり牢屋に放り込まれた人は名前では呼ばれなく、番号で呼ぶ。
人の名前には、一号、二号、三号という番号と違って、一人一人心が込められている。いぬやねこなどの動物も一匹一匹思いが込められている。そしてなぜその名前を付けられたかは、かならず理由がある。例えば元気に育ってほしいから、「元気」と言う名前を付けることもある。意味のない名前など、この世には存在しないと思う。名前はまるでとても深い意味を持っているようだ。
名前にはつけてはいけない名前とつけて良い名前がある。苺と名前を付けてはいけないと聞いたことがある。他にも自分の子供を「悪魔」という名前にしようとして、結局裁判によってその名前をつけてはいけないことになった。子供の名前を付けるときは、だれがどのようにしてつけるかは、人それぞれだ。私の場合父と母が話しあって決めた。だが他の家庭によっては、祖父や祖母などに決めてもらうこともある。最近では占いなどで決めるところも多い。だが、「後悔先に立たず」名前は変わることはないので、「ああ何であのときあんな名前にしたんだ」と、後悔するかもしれない。そして自分たちの子供なので、責任を持ってとても似合う名前を付けてほしい。(笑)
名前は人間にとって必要な物である。私の名前は明るくいてほしいからだそうだ。(書き出しの結び)名前には意味があり、気持ちが込められている。そして人を区別するときにも使う。もしもこの世の中に、名前がなかったら人を区別出来なくなり、たいへんなことになっていたと思う。

   講評   nara

 ブラックベーダ君、最近いい調子で作文が書けているね。元々、題材を採り上げる視点のおもしろさがあったけれど、それに加えて、説明の中身も充実してきた。読みごたえのある作文になっているよ。
 まず、自分を含めた家族の名前について、その由来を説明した後で、名前の付けられ方のポイントを時代や社会情勢などを踏まえて考えたのだね。確かに「○○子」が男の人の名前として使われていた時代があるね。現代だと「○○子」は普通女の子につけられるものね。いや、今は「○○子」が少なくなって、「はるか・あやか」などが増えているらしい。名前と時代とは関係がありそうだなぁ。
 人間にとって名前はとても大切で意味のあるものだ、ということをいろいろな題材を通して考えられたね。ブラックベーダ君自身、「明日から、マイケルと呼びます。」と言われたら、どんな気持ちだろう。今までも、これからも、自分の名前と一緒に生きていくのだから、突然名前を何の関係もないものに変えられると、自分を否定されてしまったような気分になるかもしれないね。
 今回の作文は、これはこれでよくまとまっているよ。プラスアルファとして考えたいのが「匿名(とくめい)」ということね。自分の名前を公表せずに、意見を出したり、インターネットに書き込みをしたりすることがある。同じ意見を述べるのでも、自分の本名を名乗るのと、匿名で言うのとでは、違いがありそうだね。こういうことも考え併せていけるといいな。
 ブラックベーダ君は、名づけられたときのお父さん・お母さんの思いを今しっかり実現できているかな? 明るく楽しく日々過ごしていくと、名前がもっともっと大切に思えてきそうだね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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