国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ビタミンCの持ち主!    ウサリン

 色づいたカキは日本の秋を彩る風物詩です。カキこそは千年にもわたって日本人と共にあり、畿多の詩歌に詠まれてきた郷愁の果物といえます。 それはリンゴの23倍、温州みかんの2倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCの供給源となっていました。大正期までカキは日本の果物の王座に君臨していました。
 私は、この話を読んで、今ではあまり目立たなくなってしまった元日本の果物王『柿』だが、柿はどの果物よりもビタミンCが豊富に含まれていると知って、日本人は新興のリンゴやみかんの方向へ進んで、カキを捨ててしまった。だから、とても残念だった。私は、イチゴ、グレープフルーツ、桃……、どのフルーツも大好きだ。しかし、と柿というのは、あまり食べたことも見たこともない。他の果物よりもなじみ深くない果物だ。
 私には柿の思い出がある。
 小さい頃、私が奈良の祖父たちの家に遊びに行った時のことだ。祖父が野菜を育てている市民農園へみんなで収穫しに行こうということになったのだ。農園に着き、少し休んだ私と母は、すごく近くにある小高い丘まで探検に行った。どんどん歩いて行くと、そこには1本の柿らしい木があった。私は、地面に落ちていた長くて丈夫な枝を持ってその木の実がついたところで枝を振り回すとたくさんの実が落ちてきたのだ。
 もう1つもその農園での出来事だ。私は、また違う日疲れてしまったので、探検に出た。すると、小さな森の付近に着いた。その時、なんだか柿に似た実があった。私は、その実を見つけたことをお母さんに報告すると、その実を取ってくれた。私は、その実の味を気にせず、少しだけかじってみた。すると、その柿は渋いと思ったが結構甘かった。
 私が、この話を読んで、柿には、たくさんのビタミンC含まれていると書いてあった。私は、ビタミンCを含んでいるフルーツはすっぱい物かな?と思っていたが、柿はすごく甘いので意外だった。この他にもアセロラ・イチゴ・柿・キウイフルーツ・グアバ・グレープフルーツ・夏みかん・ネーブルオレンジ・パパイヤ・レモンなどといったフルーツに多く含まれているそうだ。
 このようなデータから柿はとても体に良い果物だし、日本ともなじみ深い果物だから、これからも柿を大切にしていきたいと思った。
『人間にとって柿は友達 なのさっ!』

                    

   講評   yuu



 なつかしい奈良での思い出。その光景が美しく、ほのぼのとした田園風景の中に思い出されます。かなちゃんの故郷でもあると思います。きれいな情景描写で、作文全体もぎゅっと引き締まった印象を与えています。
 経験は宝です。過去の経験の中から学ぶこともたくさんあるでしょう。経験してきたことが、現在の自分の知識の一つとして、頭の中の思い出の引き出しにしまってあります。それも、すぐに見つかるところに、そっとしまってあった大事な思い出だからこそ、こんなに生き生きとした2〜4段落になりました!

 

 そうですね……。柿(カキ)を食べることは少なくなってきましたね。これは、大きな原因として考えられるのは、カキと近い栄養分の食物が増えてきていて、現代人の味覚がそちらによりかたよっていることの現れだとも思います。
 小さいころには見ることもなかった果物がお店に並んでいてびっくりしたことがありますか? だいたいは、輸入によって、海外から日本に入ってきた新種の果物だったりします。そして、同じメロンでもスイカでも桃でも、品種改良が重ねられ、甘みを増し、特別な名前がつけられていたりします。

 柿、といえば。風邪をひいているときによいそうですね。
 柿は体内の熱を鎮めて(しずめて)くれる作用がありますので、昔の日本人は、柿を風邪の特効薬のように思っていたのでしょうね。そんな時代もありました。

 栄養素の面では、ビタミンCに注目してくれています。実はゆうこ先生も、ビタミン系のサプリメントを、もう2年以上毎日飲み続けている、サプリマニア(笑)なのですよ。
 本来、栄養は口から食べ物として摂取(せっしゅ)して、体内に取り入れるのが望ましい。しかし、現代人は、とかくかたよりがちな食生活を強いられているので、いたし方ありません・・・汗

 最終段落のまとめでは、全体をよく見通した、論理的終結になっていますね。お見事ですよ。感想文でもこれだけの力を養っているのですから、このコツを忘れずに、自由題材の作文でも、同じく、ステキなまとめ文で最終段落を飾ることを意識してみましょう。とっても楽しいし、よいことです。そして、評価をする採点者にとっては、必ず読んでくれる貴重な数行となります。ここで、かなちゃんの、作文の主題を思い切って演出することが、書き手の文章力の採点にそのまま通じることも多いのです。


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