創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
我々人間に課せられた課題 えあゆ
我々人間に課せられた課題
文音
ある朝、私は家を出て、気の向くまま庭を散歩した。不思議な、あるひそかな不安を感じながら、少年時代に喜びを味わった、なじみの場所を見回した。しかし、それらは昔と違った顔をしており、子供の頃のように無邪気に見ることはできなかった。私はじっとしておられず、走ったり、忍び寄ったり、待ち伏せしたりして、ついに日に当たって暖かな臆病なトカゲを捕まえたが、昔のような喜びを感じることはできなかった。汽車が輝く鉄路を走って来て、私のそばを通り過ぎた。それを見送った私は、一瞬非常にはっきりと、ここではもう私の本当の喜びが花咲くことはないと感じた。そして、あの列車に乗って世の中へ出て行きたいと心の底から思った。(要約)
確かに、幼少の頃の思い出を大切にすることは必要である。たとえば、「おまま事」である。誰もが一度は幼少時代に遊んだであろう。私も毎日毎日幼稚園へ行っては友達とよく遊んでいた。(私は、お姉さん役が好きだったらしい。)時々、テレビ「クレヨンしんちゃん」を見るといつも私は、幼少時代を思い出す。私だっていつまでも子供のままでいることができればどんなに楽であろうか。しかし、いつまでも人に甘えるわけには行かないのである。(複数の意見一・体験実例)
しかし、現在のような厳しい社会の中で精一杯自分の力で生きていくことも大切である。たとえば、昔話の内のひとつである「一寸法師」は、親指ほどの小さな体ながら自ら精一杯努力し、お椀の船に乗って都へと出て行き、見事鬼を倒すことができた。さらに、大きな体にしてもらうことができたのだ。このように、現在の我々人間の社会でも、素質など皆関係なく、各々の努力次第で運命がまったく変わってしまうのである。(複数の意見二・昔話実例)
確かに、幼少の頃の思い出を大切にすることも、厳しい社会の中で精一杯自分の力で生きていくこともそれぞれ大切なことである。しかし、一番大切なことは、これらのどちらかを大切にするのではなく、両方を大切にしていくことなのである。また、「人間は、求めている限り迷うものだ。」という名言もあるように、人間というものは、社会を改善していくためには、各々がその意欲に応じてそれなりの努力をしなければならないのである。彼は、我々人間に課せられた大きな課題となるであろう。私は、これから大人になるに連れて、今まで以上に何事にも精一杯努力を尽くせるような人になって生きたいと強く思っている。(反対意見への理解・総合化の主題・名言の引用)
講評 hota
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |