創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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      生き物と植物   ブラックベーダ

カキこそは千年にもわたって日本人と共にあり、幾多の詩歌に詠まれてきた郷愁の果物といえます。それはリンゴの二十三倍、温州ミカンの二倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCと供給源となっていきました。こうした、渋を抜いてまで若いカキを食べてしまうヒトの出現は、カキの進化にとって勘定外のことだったに違いにありません。(要約)
「え〜ほんとにおいしいの?」
と、私はあまり好きではカキを母に食べろと言われていた。
「栄養に良いからたべなさい!」
と言われしぶしぶカキを食べた。するとねっちょりしていておいしくなかった。だが栄養に良いと思い我慢して食べた。母の話ではカキはリンゴやミカンより栄養があると言っていた。だが私はリンゴやミカンの方が好きだ。
カキは秋の果物であり、「柿食えば、鐘が鳴るなる法隆寺」など「桃くり三年カキ八年」と、色々ある。昔は日本の果物と言えばカキだったが、今はもうカキより栄養価の低いリンゴやミカンなどが売れ、カキの生産量が低下してきた。
昔の日本は、農家の庭先には必ずカキの木があった。そしてカキを盗みよく怒られていたことも多かった。だが今はあまり昔よりカキを作る数が減ってしまった。なのでカキが増やす活動などが行われるかもしれない。例えば、前に聞いた話だが、今ある砂漠などは五十年前には緑が豊かなところだったが、人間が木を切ったり汚染などによって、砂漠になったと聞いたことがある。だが今では緑を取りもどすために、人間達が努力をし緑が少しずつ増えている。
生き物と植物は共に助け合っている。それは例えばカキの実などはただ落ちるだけではその近くにしかカキの木が生えない。だが鳥などの生き物がいると、カキを種ごと食べてそして鳥がふんをする。するとそのカキの種が遠くに運ばれ、遠くにも種が運ばれる。しかしこのような行為を人間はじゃまをしている。鳥などが食べてふんにして種を出す行為を人間はカキを食べ尽くして、鳥に食べられないようにしている。他にもケモノなどの体にくっついて種を遠くまで運んでをもらう植物などもいます。このような工夫をして種を遠くに運ばせようとしている植物はたくさんいます。けれど人間がじゃまをし、植物にとってはとても迷惑です。けれど植物にとっては人間はじゃまかもしれないけれど守ることも人間は出来ます。前に聞いた話だが琵琶湖にいる天然記念物のイタセンパラ、ブルーギルやブラックバスなどに食べられたりえさが減ったりして数が減っていきました。そこで天然記念物のイタセンパラをすくうためにブルーギルやブラックバスなどを駆除したり、イタセンパラのえさとなる二枚貝を増やしたり色々な努力をしました。なのでこれはまるで生き物が植物を支え、人間が生き物と植物を支えていると私は思います。
植物や生き物は人間にとって互いに支え合うために必要である。支えている物は決してきれいな物だけではない。カキなどの栄養価の高い物も人間は支えている。けれど人間は支えているだけではない。もちろん他の生き物や植物などにも人間は支えられている。なので「栄養に良いから食べなさい!」(書き出しの工夫)と言われたらしっかり食べたい。

   講評   nara

 先生は柿が大好きだけれど、それは、ガリガリと音がするくらい固い柿限定の話。柿が熟してくると、確かに、書いてあるようにねっとりとしているし、甘味も強くなるね。果物のシャキッとしたイメージとは違って、むしろゼリーなどのお菓子の雰囲気だ。長文にあった「柿→菓子」というのも、なるほど納得する話だね。
 植物と動物が支え合うための仕組みを人間はどんどん崩していったのだね。柿の木を切り払って、食べなくなっていったのもそうだし、渋柿の渋を抜くのもそう。人間の都合や欲望が先に立っているというわけだ。だけれど、「では、それを止めましょう。」というのは、あまりにも理想論すぎるし、「別に、動物植物のことはいいじゃん。」というのは無責任だ。人間が他の生き物から恵みを受け取る分、他の形で支えていくことが大切なのだね。
 今回は、話の展開がよかったね。まとめもいい。支え、支えられる。このとらえ方は、いろいろなテーマに使えそうだ。先週に続き好調だね!
 ブラックベーダ君にしては珍しく、常体と敬体が混ざっているね。琵琶湖の話あたり、よく読み返して直しておこう。

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