国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   漫画「ドラえもん」(感)   セコイア

 漫画「ドラえもん」は、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」などのスーパーヒーロー型とは全く異なったタイプのロボットとして誕生した。「ドラえもん」の人気の秘密は「四次元ポケット」にある。しかし、「ドラえもん」には見逃してはならない、もう一つの重要な点がある。子供のみならず大人にまで夢を与えた。本当にそうであろうか。次から次へと「四次元ポケット」から限りなく出てくる奇想天外な科学の小道具は、困難を解決してくれるどころか思いがけない新たな問題を引き起こしてしまう。そこには笑ってはすまされない問題があると思う。〔要約〕私は科学を使うことは良いが、使いすぎはいけないと思う。〔是非の主題〕
 第一の理由は、科学を使いすぎると、自然を破壊してしまい、ついには人間にしっぺ返しが来るかもしれないからだ。例えば車は、人間が遠くまで短時間で楽に移動出来るように造られたものである。でも今では、使いすぎという理由から人間を脅かす地球温暖化の原因の一つになっている。アメリカでは、車なしでは生きていけない、つまり、何も出来ない環境になっている。買い物も日本みたいに簡単に歩いて行けないのだ。アメリカは世界の中で最も科学が進歩している国だ。しかし、データによれば、世界の二酸化炭素排出量の割合(環境庁1994年)は1位アメリカ22.4%である。〔データ実例〕科学の発達という良い面の背後には、深刻な環境問題が隠れている。〔複数の理由一〕
 第二の理由に、科学に頼ってばかりいると本当の感動・楽しみ・達成感などを得ることが出来ないからだ。私はこの前、アーチーズ国立公園に行った。車を駐車場に置いて、往復3時間の上級トレイルを歩いた。普通の道と違って一枚岩を登って行くから、距離は短くてもとても大変なのだ。でも、頂上でしか見られないアーチを見た瞬間に疲れなんかどこかに吹き飛んでしまった。なんて綺麗なのだろう、と感動した。それは、ただアーチがすごかったからではない。自分の足でここまで歩いて来た!!という達成感もあったに違いない。何故なら、私は車の中から同じぐらいすてきな景色を見たことがあるが、そんなには感動しなかったからだ。〔複数に理由二〕
 確かに、科学は私たちの生活を快適にしてくれた。〔反対意見への理解〕しかし、「寒さに震えたものほど太陽の暖かさを感じる」という名言もあるように、科学を使いすぎると地球を壊すことになり、自分一人で成し遂げるということを忘れてしまう。〔名言の引用〕私は日常生活の中で、科学を利用しすぎないようにしたい。

   講評   unagi

 <第1段落>要約に続く是非の主題:「科学の使いすぎはいけない」
  
 <第2段落>理由①「しっぺ返し」:科学の利用が過剰になることでどのような弊害があるのか、具体例を挙げて説明している段落です。自然破壊、便利さに甘んじていると、それが無ければ何もできなくなるという矛盾を指摘しています。データ実例では「世界の二酸化炭素排出量の割合」を使用し、「最先端」であるはずのアメリカという国の暗部に触れています。
             
 <第3段落>理由②「本当の感動・楽しみ・達成感」:国立公園でのできごとを体験実例として挙げています。自分の足で辿り着いたあかつきに目にしたものと、車の中から見たものを対比させることで、益々効果が上がっていますね。「疲れなんかどこかに・・・。」よく分かります。
 <第4段落>反対意見への理解、名言の引用に続く主題。スムーズに進みます。理由の段落が懇切丁寧に書かれているので、最後の主題も納得。読み手の中にストンと落ちて行きます。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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