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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   経済大国、日本   ルフィ

 様々な面から見て、日本は確かに豊かだ。しかし、その豊かさは経済のみに偏っている。これは問題であると、私は主張する。
 その原因の一つとして、日本が欧米化を目指して発展してきたことがある。欧米化の骨組みともいえるものの一つに、資本主義の導入があった。この改革は、ちょうど朝鮮戦争の時期と重なったこともあり、うまく軌道に乗ってその後の高度経済成長期へと突入していくのである。一方、福祉に関しては長い間なおざりにされてきて、結局平成期に入るまで本格的な対策は練られてこなかった。この結果が示すものは何か。それは、欧米化というまやかしが、長い間私たちの目を経済成長のみへと向かわせ、その中に大切な何かを埋まらせてしまっていたということである。
 また、ほかの原因として、日本人特有とでも言える横並び意識、つまり多様な価値観が、社会で認められにくいという現象がある。自然界から例を持ってくると、雲などがそれに該当するかと思える。雲は、その構成物のほとんどが水分ではあるが、実際水蒸気のみで雲ができるかというと、そうではない。様々な不純物を核としないと、結晶はなかなかできないのだ。このように、みんな同じという社会では、結晶のようなものは出来上がらない。特異性あるものが存在し、それを受け入れることによって、その結晶は出来上がるのだ。多少こじつけのように見えるかもしれないが(笑)
 確かに、経済的な面での豊かさは、今となっては必要である。もうお金がなくても幸せに暮らせたような時勢、環境ではないのだから。でも、「お金が輝いているように見えるのは、それを照らす人が何人もいるからだ」のように、住みよい暮らしを支えている人がいることを、私たちは忘れてはならない。そして、評価し、尊重していかなければ、経済大国日本はあっという間に崩壊してしまうだろう。

   講評   kira


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