国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心のこもった作品とは…(清書)   ミディ

 日本は素晴らしい手仕事の国である。
「別に機械のほうが簡単にできるではないか」
と思うだろうけれど手仕事にはそれなりの長所がある。手仕事では決して同じ物は生まれないのでそれぞれ個性が出てくる。機械製品では余計な分を作ってしまったり、気持ちが込められていないことが多い。しかし、手仕事では必要な分だけ丁寧に作られる。その為、喜びがともなったり、また新しい物を作る力が現れたりする。また、美術品にはよく銘が書き込まれている。これは名前で誇ろうとしている。それとはちがい手仕事の作品では、品物で勝負している。物で残ろうとするので、名で残ろうとするのではない。(要約)
 私が小さい頃のある冬の日、祖母が私と姉の為にまるで春の様にポカポカと温まる様な毛糸のジャケットを編んでくれた。(たとえ)ちゃんとボタンが付いていてお風呂上りから寝る前までパジャマの上から着ているととても暖かくなる。しかも、祖母なのでちゃんと孫の好みを知っていて、色はピンクにしてサイズもピッタリにしてくれた。普通のジャケットかもしれないけれどこれも見事な祖母しか作れない手仕事の作品だ。それに祖母は自分の名前をジャケットに書き残していない。
「これ私が作ったのよ」
と、自慢しようとは思わないからだ。そんな祖母は自分が孫に腕前を認めてもらいたいからという理由ではなく、孫が寒い冬でも暖かく過ごせるようにと願いを込めて作ってくれた。なので、物を作る・絵を描くという事は自分の力を認めてもらうのではなく、使う人の為見る人の為に作ったり描いたりするのであると分かった。
 日本の伝統工芸品は今でも結構残っている。例えば私の住んでいる場所の周辺では、八王子織物(多摩織)・東京染小紋等がある。これらは全て機織機等を手で操作して編んで行く。ほとんどの伝統工芸品は手仕事なので、職人の気持ちがこもった作品が多い。そうでなければ伝統工芸品として名を知られていないだろう。しかし、残念な事に今日本では手作業は大切なものだという考えがあまり広まっていない。だから、職人が減ってきているという噂がある。今の日本はだんだんと機械工業が盛んになってきている。なので、きっと職人の様にほとんどを手でやる仕事よりも機械でやる仕事の方が楽だと考えている人達が増えて来ているので職人への道を選ばずにいるのだと思う。しかしこのままでは、日本までが完璧機械工業の国に変わってしまう。その為に、何でもいいので興味を持った物を見つけて、心のこもった美術作品を作って行く、そうすればきっと手仕事が盛んな日本として世界中に伝わるだろう。
 「人を相手にせず、天を相手にせよ」
ということわざの様に物はほめてもらう為に作るのではなく、いい作品を残すため、産み出す為に作るのである。(ことわざ)今の日本は西洋の地方とは違い素晴らしい手仕事の国であるので、祖国の名を汚さぬよう「手作り」を楽しむと良いだろう。確かに機械の方が簡単だけれど手作りだと自分の好み通りにできるので手作りだけの楽しみが味わえる。それに使う人の事を考えて丁寧に作られる為喜びがともなったり、新しい物を作る力が現れたりする。私はこの事から手作りはそれなりの長所というものがあるということが分かった。(書き出しの結び)

   講評   onopi

 要約部分をきちんとまとめられました。たいへんよくできました。
    

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