国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日44 今日2010 合計2054
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   柿を食べよう!!   さぼてん

 柿はビタミンCを格別にたくさん含む果物で、それはリンゴの二十三倍、温州ミカンの二倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCの供給源となってきた。が、最近では、リンゴやミカン、ナシにまで、生産量が劣っている。また、渋みのなくなる「熟しガキ」の時期こそが、動物たちの食べたい気持ちと、タネを運んでほしいカキの思いとが一致する時なのだろう。こうした、渋を抜いてまで若いカキを食べてしまうヒトの出現は、カキにとって勘定外のことだったに違いない。
 先の、「渋を抜いてまで・・・」のことで、渋の抜いて食べる方法を簡単に書こう。最近は、干しガキなんて、食べれないんでしょう?という人が多いかも知れないが、昔の人(私の祖母ぐらいの人)は、カキの木は庭先に一軒一本あったくらい、馴染み深いもので、特に干しガキなんかは軒先に麻ひもで縛って吊るされている物を想像するだろう。そして、その作り方。というか、単純に渋ガキを四つか五つくらい用意して、1メートルちょっとくらいのひもで連ねるように縛り、それを軒先に吊るすだけである。そして、それが干しきられるまで待って出来上がりだ。干す前はあんなに渋かったカキもこんな簡単に普通の甘ガキより美味しい甘ガキになる。ずっと昔は果実を温湯に浸して行っていたそうだがそうするとカキが水っぽくなってしまう欠点があった。
 それに関連して、果物を食べて、渋かったり酸っぱかったり苦かったりした経験は誰にでもあるだろう。例えばこの季節には、まだちょっと早い蜜柑を、「甘いもの」と思って口に中に放りこんで、ぐっとかみ締めると、甘いはずの果肉がキューーーっと酸っぱかった経験が、私にはある。そうすると、まるで果物に裏切られた気分になる・・・。そして、更に極めつけに、隣で母が同じような色の蜜柑を食べていて「・・・あ、甘い。」なんて言われると、自分の蜜柑を訴えたくなってくる。
 旬な食べ物は、人間にとって、それぞれの季節を口の中で味わわせてくれる。中でも、秋といえばカキ!と言えるほど、カキは日本人にとって広い果実で、これからもカキを大切にしていこうと思う。私は実際、カキより梨の方が好きだ。(ここまで書いといて・・・)が、カキには沢山の栄養素があることを知って、昔からカキが親しまれてきた理由がわかった。が、急いては事を仕損じるので、渋柿にはご注意を。
 

   講評   yama

 こんにちは。リズム感のある文章で、おもしろいエピソードにもひきこまれます。力作でしたね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)